織物におけるサキソニー(saxony)


サキソニー(saxony)とは、ドイツのサキソニー(ザクセンsachsen)地方で飼育された羊(サキソニーシープsaxony sheep)、およびその優良な毛(サキソニーウールsaxony wool)、その各種製品を意味します。

織物としての、サキソニーがよく知られています。

織物におけるサキソニー(saxony)

繊維用語としての「サキソニー」は、英語には1844年に「サキソニー毛糸」の意味で文献に初出しています。

特にサキソニーが毛織物を表すようになったのは、ロンドンの「ドーメフレール社」がこの種の毛織物の商標として名付けたのが最初とされ、それがそのまま広く一般名として定着しました。

織物としてのサキソニーは、「フランネル」や「メルトン」の仲間といえ、「サキソニーフランネルsaxony flannel」とも言われます。

本来は、綾織あやおり杉綾すぎあやが多い)や平織りの紡毛織物ぼうもうおりもの(紡毛糸または紡毛糸主体の混紡糸を用いて織った毛織物の総称)です。

紡毛織物ぼうもうおりものは、生地が縮絨しゅくじゅうし表面が起毛しているのが特徴的です。

サキソニーの由来

サキソニーシープは、1765年にスペインの国王カルロス3世(在位1759年〜1788年)がドイツのザクセン選帝侯せんていこうに贈ったメリノ種の羊が由来とされます。

ドイツのザクセンのザビエル皇太子は、若いプレデリック・クリスチャン選帝侯の執政として、義兄にあたるカルロス3世に対してスペインが独占していたメリノシープ(スパニッシュメリノ)の贈与を強く要請しました。

飼育技術を持った2人と共に到着した220頭のメリノは体質も毛の品質もばらつきが少なく、当時としては極めて細いといえる純白の羊毛を生み出し、各種製品としてもてはやされるようになりました。


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