ファッション」カテゴリーアーカイブ

ファッション・服飾におけるエプロン(apron)。エプロンの語源や歴史について

ファッション・服飾におけるエプロン (apron) は、①前掛け、前垂れ②よだれ掛け③割烹着かっぽうぎなどの意味があります。

衣服の上から当てて着用するもので、胸元や腰回りから下に布が垂れ下がるものを表します。

エプロンは、もともとと農耕や牧畜、工作や食事などの際の汚れ防止や体の保護などの実用的な目的に用いられましたが、のちに機能面だけでなく、装飾性に富んだものは権威を示すものとしても用いられました。

エプロン(Apron) (protective wear)

エプロン(Apron),MoMu – Fashion Museum Antwerp, CC0, via Wikimedia Commons,Link

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ウォッシュアウト加工(wash-out)とは?ウォッシュアウトジーンズ(wash-out-jeans)とノンウォッシュジーンズ(non-wash-jeans)について

ウォッシュアウト(wash-out)という言葉は、①洗濯して色せる②疲れた、やつれた③(洪水などで)崩壊したなどの意味があります。

ジーンズやデニムにおいて、ウォッシュアウト(wash-out)という加工があります。

ウォッシュアウト加工(wash-out)とは、その言葉の意味の通り、洗濯して色せを表現することです。
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インベストメントクローズ(investment clothes)。「投資する価値のある衣服」と「ファッション(衣服)に投資する」という考え方について

英語のインベストメント(investment)は、「invest(投資する)」の名詞形ですが、古くは「衣服」を表す言葉でもありました。

「invest(投資する)」の語源は、ラテン語の「investire(衣服を着せる)」で、フランス語の「investir」を経由して、1489年に文献に初出しています。

インベストメント(investment)は、1598年に「衣服」、1625年に「投資」の意味で文献に初出しています。

「invest」の語源をさかのぼると、古くは、衣服が人の価値を決めるものであり、そのために投資が必要であったことがわかります。 続きを読む

ファッション(洋服)の扱いにおけるイージーケア(easy-care)

ファッション(洋服)の取扱いに関して、「イージーケア(easy-care)」という言葉があります。

「ウォッシュ・アンド・ウェア(wash-and-wear)」、「ドリップドライ(drip-dry)」、「ノーアイロン(no-iron)/ノンアイロン(non-iron)」などが同義語になります。 続きを読む

ファッション(洋服)におけるアンサンブル(ensemble)

ファッション・服飾用語において、「アンサンブル(ensemble)」という言葉があります。

ファッション(服飾)におけるアンサンブルは、「調和、均整」に重点があります。

アンサンブルとは、組み合わせて着ることを前提としてつくられた衣服のことを表し、コーディネートした衣服が「揃っている」という意味に用いられます。 続きを読む

防寒の上着(コート)、アノラック(anorak)とは?

「アノラック」と呼ばれる防寒の上着(コート)がありますが、かつてはエスキモーの名前で知られた北アメリカ大陸の先住民であるイヌイット (Inuit) の衣服が原型となっています。

現代におけるアノラックとは、防寒・防雨・防風などの機能性を兼ね備えたフード付きの上着のことを表し、登山をはじめ、アウトドアに使用する衣服として一般的に着用されています。

アノラックという名前は、北大西洋のグリーンランドにいるイヌイットが、衣服のことを「アノラック(annoraaq/anoraq)」と呼んでいたことが由来とされます。

アノラック(anorak),Parka (Kamleika) Inuit

アノラック(anorak),No machine-readable author provided. Gaius Cornelius assumed (based on copyright claims)., Public domain, via Wikimedia Commons,Link

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ファッションにおけるオイルコーティングのメリット・デメリット。衣類や生地を丈夫にし、防水性や光沢感を与える

綿織物にオイルをコーティングすることで、防水性や独特の光沢やぬめり感を出せます。

オイルコーティングやオイルクロス(oil cloth)などと言いますが、もともとは綿の織物に、成熟した亜麻あまの種子から得られるアマニ油や桐油きりあぶらなどの、空気中で徐々に酸化して固まる乾性油かんせいゆを塗っていました。 続きを読む

ファッション・服飾における黄金比、黄金分割。洋服が綺麗にみえるバランスを論理的に理解する

ファッションにおいて、外見が綺麗に見せることができるバランスがあります。

黄金比おうごんひという言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、黄金比おうごんひを用いて長さを分けることで、見栄えの良いバランスがとれるのです。

黄金比おうごんひを用いて長さを分けるので、黄金分割おうごんぶんかつ(GoldenMean)または黄金比分割おうごんぶんかつといいます。

一般的には、7:3に分けられたものが美しく見えるといわれます。

確かに7:3は黄金比に近い値ですが、より正確に「黄金比」に近いものは、5:8に分割された程度になります。 続きを読む