オイルコーティングで、衣類や綿生地に防水性や光沢感を与える。


綿織物にオイルをコーティングすることで、防水性や光沢感を出すことができます。

オイルコーティングやオイルクロスなどと言いますが、もともとは綿の織物に、成熟した亜麻(あま)の種子から得られるアマニ油等の、空気中で徐々に酸化して固まる乾性油(かんせいゆ)を塗っていました。

用途としては、テーブルクロスや壁に貼る布等によく使われていたそうです。

今では、ポリウレタン、アクリル、エナメルやラッカーなどの樹脂をコーティングして、昔のオイルコーティングのもっていた独特の光沢やぬめり感を出しています。

樹脂は基本的に無色透明であって、塗ってもオイルの上から生地がちゃんと透けます。防水性、保湿性や耐熱性など、機能性の向上にも期待することができます。

ファッション性を向上させるためのオイルコーティング

機能性を向上させることを目的として、ジャケットやコートにオイルを塗っていましたが、現在ではファッション性の向上のために使用されることが多くなりました。

非常に丈夫で長持ちし、経年変化による風合いを楽しむことができますが、樹脂によってほこりや汚れがつきやすく、オイルが塗ってある洋服自体が重くなったり、通気性が悪くなるので蒸れやすくなったり等の面もあります。

一番大変なのは、普通の洋服のようには洗うことができないという点でしょう。

メンテナンスが難しいけれど、メンテナンスさえしっかりできれば、好きな人には非常にハマるものだと思います。メンテナンスがちゃんやろうとする意思がある人でないと、所有するのは難しいかもしれません。

なぜオイルを綿の布に塗ろうと思ったのか?

そもそも、なぜオイルを綿の布に塗ろうと思ったのかを考えてみると、やはり機能的な面での利点にあります。

水を弾いてくれる繊維が開発されてなく、レインコートなんてものはなかった時代においては、「綿繊維だけどもしかしたらオイル塗ったら水弾いてくれるのではないか?」というアイデアが出てくるのは、必然だったのでしょう。

イギリスでは、第一次世界大戦時には、防水服として軍にオイルコーティングされた服が配られていたそうです。

フィルムコーティング

オイルコーティングにプラスして、フィルムを綿の織物にコーティングするフィルムコーティングというものもあります。

フィルムコーティングは、ポリウレタン、ポリエチレン、塩化ビニール、合成ゴムなどのフィルム状のものを、綿織物と合わせて接着したものです。

洋服用には、ポリウレタンやポリエチレンの薄いフィルムを使ったり、テーブルクロスのように厚い生地のものには、塩化ビニールや合成ゴムが使われたりします。


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