デザイン」カテゴリーアーカイブ

並び鷹の羽(ならびたかのは)・鷹の羽文

デザインにおける鷹の羽・鷹の羽文(たかのはもん)

たかは、勇気があって勇ましい様から武人の間で非常に好まれていました。

飢えても穂をつまず、渇いても温泉の水を飲まぬとされ、そうした克己心こっきしん(自己にうちかつ心)と強さを表す文様として、武将に好まれていたのです。
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染織技法における腰機(こしばた)

腰機こしばた」というのは、縄文や弥生時代には始まっていたとされ、原始機げんしばた(弥生機)や「地機じばた」などと呼ばれてきた機のことで、織り手の腰で経糸を引っ張って張る機の総称です。

この原始的ともいえる機の歴史は、中国の長江(揚子江)下流域のかぼといせき河姆渡遺跡からは、数千年以上前の部品と思われるものが出土しています。 続きを読む

デザインにおける誰が袖図屛風(たがそでびょうぶ)・誰が袖図(たがそでず)

近世初期から障壁画や屏風絵びょうぶえなどの障屏画しょうへいがに用いられてきたテーマの一つに「誰が袖図(たがそでず)」があります。

誰が袖図(たがそでず)には、色とりどりの衣装が衣桁いこう(着物を掛けておくために用いる鳥居のような形をした家具)に掛かる様子が表現されます。 続きを読む

型染めで白抜きされた鶴文(つるもん)

デザインにおける鶴(ツル)・鶴文(つるもん)・鶴亀(つるかめ)

鶴(ツル)は、延命長寿を意味する瑞鳥ずいちょう(吉兆とされる鳥)として、平安時代から画題に選ばれ、文様化されてきました。

広島県の嚴島神社に伝わる国宝『平家納経へいけのうきょう』の表紙には鶴が描かれ、南北朝時代の歴史物語である『増鏡ますかがみ』や鎌倉時代に装束について書かれた有職書である『餝抄かざりしょう』などには鶴丸文様の衣服が記されています。 続きを読む

デザインにおける椿文(つばきもん)

椿つばきは、日本原産の常緑喬木きょうぼくで一重や八重、まだらなどの花をつけます。

7世紀後半から8世紀後半(奈良時代末期)にかけて成立したとされる日本に現存する最古の和歌集である『万葉集まんようしゅう』にも、椿つばきが含まれた歌が9首に詠まれています。 続きを読む

デザインにおける虎(トラ)・虎文様(とらもんよう)

とらは、ヘビ、サソリ、ムカデ、ヒキガエル、トカゲのいわゆる「五毒」を除き、邪気を追い払う力を持つとされてきました。

デザインにおける虎(トラ)・虎文様(とらもんよう)

虎は竹林に生息するとされていたことから、竹と虎の文様は勇敢さの特徴とされ、多くの美術工芸品のモチーフとして使用されてきました。

と虎の組み合わせは、日本には現実に存在しないモチーフですが、この文様が生まれた理由の一説には、文禄ぶんろく慶長けいちょうえき(1592年〜1598年)で朝鮮の竹林と虎を実際にみた武将たちの好みによるというものがあります。

近世の寺院城館の襖絵ふすまえや、染織品では絵絣えがすりや男物の襦袢じゅばん(着物の下に着る肌着)や羽裏はうら(羽織の裏地に使う生地)などに多く用いられました。

錐彫りで松葉文が彫られた伊勢型紙

小紋染の染色技法の一つである高砂染(たかさごぞめ)

小紋(こもん)は、型染めの技法を用い、小形の紋様の集合を一定の間隔で繰り返して表現された染め物を表します。

模様(文様)の大きな大紋(だいもん)や中形(ちゅうがた)に対して、小さい模様という意味で「小紋(こもん)」と名付けられました。

小紋が武家以外の人々に着用され始めたのは、江戸時代に新興商人が経済力を持つようになってからで、これまでに見られないような新しい柄が生まれ、羽織や着物に染め出されました。

小紋染の染色技法の中で特徴的なものの一つに、「高砂染たかさごぞめ」があります。
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