更紗とは、室町時代末期以降(16世紀以降)、ポルトガルやオランダ、イギリスなどのいわゆる南蛮船が運んできた、インドやペルシャ、シャム(タイ)・ジャワ(インドネシア)などの東南アジアで模様染めされた布を指して呼ばれたものです。
江戸時代中期以降に、日本でも更紗を模して、京更紗や江戸更紗、鍋島更紗や天草更紗、長崎更紗や堺更紗など、それぞれの土地でそれぞれの更紗(和更紗)が作られました。
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仕覆(仕服)とは、茶入れや茶碗、挽家(茶入れを仕覆に入れて保存するための容器)などをの茶道具を入れる袋のことを表します。 続きを読む
四角い紙を細工し、細い木か竹に取り付け、風で回るようにした子供のおもちゃである風車は、「風車文」として模様化(文様化)されました。 続きを読む
鹿は古くから人間と関わりが深かったため、文様(模様)表現として活用された歴史も非常に古いです。
中国大陸最古の王朝である殷の時代から、鹿頭の飾りが用いられたり、中国神話に現れる伝説上の動物である麒麟のモチーフにもなっています。
日本においても弥生時代に製造された青銅器である銅鐸のなかに、鹿の模様(鹿文)が描かれているものがあることから、その当時から関わりがあったことを示しています。 続きを読む
観世水文とは、水が渦巻いている(流れている)様を表した模様(文様)です。
能楽の家元(流派)である観世太夫が、観世家の定色文様として使用したことに由来しています。 続きを読む
江戸小紋という言葉を聞いたことがある方もいるかと思いますが、そもそも小紋とはどのような意味でしょうか。
紋という言葉は、単一または反復文様を表し、一般的には秩序立って乱れがなく、きちんと並んでいる様を表す模様(文様)を意味します。 続きを読む
ザクロ(学名Punica granatum)は、インド北部からイラン、アフガニスタン、パキスタンなどのレバント(東部地中海沿岸地方)あたりを原産地とする説があり、有史以前から栽培されていたとも考えられています。
生のまま果実が食用として愛好されたり、未熟な果実の果皮は赤い染料の原料となり、モロッコでは革を鞣して赤く染めるために使用されてきました。
ザクロの主成分はアルカロイドのペレチエリンで薬用としても古くから活用され、幹や枝、根っこの皮を使い、条虫駆除薬として服用されます。
果実の皮は、下痢や下血(お尻から血が出る)に効果があるとされます。
江戸時代後期に、町人の間で好まれた模様(文様)が縞です。
縞は英語で「stripe(ストライプ)」ですが、柄を表現するのには、シンプルであるがゆえに、色糸、柄の大小や間隔の組み合わせによって無限大の表現方法があると言えます。
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市松模様(checker-board)とは、四角い白と黒などを、上下左右に互い違いになるように並べた格子柄を意味します。
英語における「チェック(check)」、「チェッカー(checker)」に当たります。 続きを読む