デザイン」カテゴリーアーカイブ

八重山上布(やえやまじょうふ),八重山白絣

八重山上布(やえやまじょうふ)とは?八重山上布の技法について

八重山上布やえやまじょうふは、別名「赤縞上布あかしまじょうふ」や「白上布しろじょうふ」とも呼ばれ、多くの伝統を持つ八重山地方における代表的な織物です。

琉球王朝時代に、人頭税下(納税能力に関係なく、全ての国民1人につき一定額を課す税金)で貢納布として織らされていたものが現代に残ったもので、苧麻ちょまの白地に紅露(ソメモノイモの根塊)で絣を摺り込み、捺染なっせんした麻織物を主に表します。
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友禅染め(ゆうぜんぞめ)された布

友禅染め(ゆうぜんぞめ)とは?友禅染めの語源や特徴、技法について

江戸時代中期以降、きらびやかな色彩で、思うがままに描かれた模様染めが一世を風靡ふうびしました。

友禅模様ゆうぜんもようと言い伝えられたこの染めは、精密な糸目糊いとめのりによる色挿しと巧みなぼかしによって、従来の刺繍や絞り染めなどの技法では表現できなかった絵画のような模様を着物にもたらしました。

特に、風景を題材にしたものは、江戸時代中期にもっとも好まれたもののひとつでした。 続きを読む

3色の色糊が使用された和更紗(わさらさ)

和更紗(わさらさ)とは?日本における更紗について

更紗さらさとは、16世紀以降、ポルトガルやオランダ、イギリスなどのいわゆる南蛮船なんばんせんが運んできた、インドや東南アジアの模様染めされた布を指して呼ばれたものです。

更紗さらさは「紗羅紗さらさ」や「皿更さらさ」、「華布かふ(印華布)」とも書かれ、現在のタイの呼び名であるシャム辺りから渡来したとされたため、や「紗室染しゃむろぞめ」などとも言われていました。

今日における「更紗さらさ」といえば、木綿に東南アジアやインド的な模様を細かく模様染めされた布を指していることが多いです。 続きを読む

絵絣(えがすり)文様,「二筋格子棒縞に豊作祝儀文様(米俵に鼠、扇面、笠松)」

絵絣(えがすり)とは?絵絣の起源や模様(文様)について

絵絣えがすりとは、絣糸によって絵模様(文様もんよう)を織り出した絣織の一種です。

鳥取県の出雲広瀬、弓ヶ浜、倉吉くらよしなどの山陰地方で多く製造され、福岡県の久留米なども、絵絣えがすりの産地として知られていました。

絵絣えがすり」という名前自体は、昭和7年(1932年)〜昭和10年(1935年)ごろに、柳宗悦やなぎむねよしを中心に集まった初期民芸運動の人々の間で生まれ、定着していったと考えられます。 続きを読む

裂織(裂き織り)された布

裂き織り(さきおり)とは?裂織の方法と裂き布の作り方について

織物は、経糸たていと緯糸よこいとが互いに交差しあってできる布ですが、織り込もうと思えば、大抵どのようなものでも緯糸として使用できます。

例えば、和紙やイネ科の多年草であるよし、ヤシ科のツル性植物であるとう、木の皮などを糸にして緯糸に織り込んでいる織物などさまざまあります。 続きを読む

縞織物

縞織物の種類。海外から舶来した縞織物の歴史について

日本では室町時代頃から茶の湯が行われ、茶人達は海外から舶来はくらいした珍しいきれを競って入手しようとしていました。

朝鮮や中国、ポルトガルやオランダなどの船によって、インドや東南アジア、ヨーロッパなど、様々な国から珍しい織物が運ばれ、とりわけ縞柄の織物が人々の間で人気を博しました。

縞織物は基本的に、縦縞(竪縞たてじま)、横縞よこじま格子縞こうしじまの3種類のうちのどれかに当てはまります。

用いられている色の素材や糸の太細、緻密さ、配色、縞の幅の広狭こうきょう、金銀糸の使用、紋織もんおりの併用など、ありとあらゆるの縞織物が存在します。
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伊勢型紙,小葵文(こあおいもん),菱形(菱文)

デザインにおける小葵文(こあおいもん)

小葵こあおいを文様化(模様化)した小葵文こあおいもんは、平安時代にはすでに使用された文様(模様)で、皇族の装束から、宮中のふすまや几帳きちょうなどの調度ちょうど(日常生活で使われる道具や家具等)にも利用されていました。

小葵,銭葵(ぜにあおい)錦葵 Malva sylvestris v mauritiana -香港花展 Hong Kong Flower Show- (9190650345)

小葵,銭葵(ぜにあおい),阿橋 HQ, CC BY-SA 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0>, via Wikimedia Commons,Link

小葵こあおいとは、銭葵ぜにあおい(学名:Malva mauritiana)の異称で、「銭葵ぜにあおい」という名前は、丸みのある花や葉の形が「銭」に似ていることからその名が付けられたとされます。
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インド更紗

更紗(さらさ)とは?基本的な染色方法と装飾加工。インド更紗における主な植物染料について

更紗さらさとは、室町時代末期以降(16世紀以降)、ポルトガルやオランダ、イギリスなどのいわゆる南蛮船なんばんせんが運んできた、インドやペルシャ、シャム(タイ)・ジャワ(インドネシア)などの東南アジアで模様染めされた布を指して呼ばれたものです。

江戸時代中期以降に、日本でも更紗を模して、京更紗や江戸更紗、鍋島更紗や天草更紗、長崎更紗や堺更紗など、それぞれの土地でそれぞれの更紗(和更紗わさらさ)が作られました。
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