結城紬は、茨城県結城市周辺で織られる、日本を代表する紬です。
結城紬は、すべてが手仕事で行われることで、動力機械では不可能な風合いと手触りの良い風合いが生まれます。 続きを読む
結城紬は、茨城県結城市周辺で織られる、日本を代表する紬です。
結城紬は、すべてが手仕事で行われることで、動力機械では不可能な風合いと手触りの良い風合いが生まれます。 続きを読む
山野に自生する薇(ゼンマイ)(学名:Osmunda japonica)は、山菜料理の「ふるさとの味」として人々に親しまれていますが、薇(ゼンマイ)の綿を使用した織物が織られていました。
薇織とは、薇(ゼンマイ)は春先に、頭部から綿が生じますが、その綿から糸を紡いで織りあげた織物です。
古くは、東北地方の山間部で、自家用の衣類として織られていました。
薇(ぜんまい)の綿,Osmunda japonica,Kropsoq, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons,Link
手編みのニットにおける素材や繊維には、さまざまなものがあります。
優れた手編みのニットが生まれる条件としては、素材と繊維の性質がうまく合わさることが大事です。 続きを読む
古くから伝承されてきた古い裂の中に、「名物裂」と呼ばれるものがあります。
茶道によって選び出された「名物裂」を大きく分けると、「金襴、緞子、間道」と呼ばれる主流となる三種の特色を持った裂があります。
そのほかには、錦やモール、ビロード、印金、更紗などの優れた裂などもあります。 続きを読む
ヨーロッパにおいて、非常に多く文学や美術に使用されてきた花にユリ(百合)があります。
ユリの花がさまざまな創作物のモチーフに使われていた歴史は古く、古代ミノア文明(Minoan civilization)が栄えたクレタ島では、紀元前1600年頃の壺や壁画に描かれています。
ユリの花とクジャクの羽で作った冠をかぶった「百合の王子(Prince of the Lilies)」と呼ばれる壁画があります。 続きを読む
ヨーロッパの花の中でも、古くから観賞用として人々に愛され、美術や工芸の模様におけるモチーフとされてきたのがバラ(薔薇)です。
もっとも古いもので、紀元前1500年頃のクレタ文明における壁画に描かれたバラの落花があります。
バラは、ギリシャやローマに伝えられ、百合やサフランなどと共に古代人に尊ばれていました。 続きを読む
今では伝説として語り継がれていますが、現在のバングラデシュの首都ダッカでは、高度な技術によってつくられたダッカ・モスリンという伝説の綿織物がありました。
現存するものは、ロンドンのヴィクトリア・アルバート博物館で保存されているようです。
バングラディッシュは、インドから独立した国なので、イギリスが植民地統治をしている以前は、インドの綿業の中心地であり、その生産量や染色技術においてももっとも世界で進んでいたと言われます。
当時はもちろん機械がなく手工業だったので、糸は手紡ぎされていましたが、その糸が非常に細く、それを使用して非常に薄い綿織物を織っていました。
インドで手紡ぎをイメージすると、ガンジーが糸車を回している有名な写真を思い起こしますが、当時細い糸を紡ぐときも、早朝に霧の立ち込める川のほとりで糸車を回し、指先に油をつけながら紡いだといわれています。
早朝の霧、そして川の近くで湿気の多い場所が、糸を紡ぐのに適していたのです。 続きを読む