デザイン」カテゴリーアーカイブ

糊置きに使用する型ベラの種類

型紙を使用した捺染なっせんのりを置くために使用するヘラ(型ベラ)には、いくつか種類があります。

ヘラの種類としては駒ベラと出刃ベラ(横べら)、竹ベラやゴムベラなどあります。

駒ベラは、桜やひのきの板で作られ、横長の四角形で主に関西方面で一般的に型置きに使用されてきました。

出刃ベラ(横べら)は、ひのきで作られ、出刃でば包丁の形をしており、関東で主に使われてきました。

ゴムベラはひのきの板に厚さ3ミリ程度の合成ゴムをつけたもので、紗張しゃばり型の場合に主に使用されていました。

村山大島紬(むらやまおおしまつむぎ)とは?村山大島紬の技法について

東京都の村山地方(東村山あたり)で盛んに織られていたつむぎの織物で、本場の大島紬おおしまつむぎに対してこの名前が付けられました。

関東平野の狭山丘陵地帯は、古代から大陸の半島から帰化した人々によって、養蚕ようさんや染織が行われていたと伝えられています。 続きを読む

京友禅(きょうゆうぜん)

京友禅(きょうゆうぜん)とは?京友禅の技法と友禅染めの種類について

京都は、三方を山に囲まれ、町の中に清流が流れる、古くから「山紫水明さんしすいめい」の都といわれた歴史ある町です。

町の中央に堀川が流れ、西には桂川、東に鴨川というように、染色に必要な水に恵まれたことも、友禅ゆうぜん染めが発達した要因の一つといえます。 続きを読む

近江上布(おうみじょうふ)とは?近江上布の歴史や技法について

近江上布おうみじょうふとは、滋賀県の琵琶湖の東岸の神崎かんざき愛知えち犬上いぬがみ地区などで織られる麻布を表しています。

このあたり一帯は、琵琶湖の豊富で良質な水に恵まれているため、古くから数々の布が織られてきました。
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牛首紬(うしくびつむぎ)とは?牛首紬の歴史や技法について

牛首紬うしくびつむぎとは、石川県の最南端の白山市で作られている織物です。

現在の白山市にあった村である白峰村しらみねむらは、白山はくさんの登山口として知られており、「牛首うしくび」は、その旧地名です。

冬は平均3メートルほどの積雪があり、半年近く雪に埋もれるような生活のなか、古くから人々はくわを植え、かいこを育てまゆを作り機を織り、生活の収入を得てきた歴史がありました。

牛首紬うしくびつむぎは、昭和63年(1988年)に国の伝統的工芸品に指定されています。 続きを読む

能登上布(のとじょうふ)とは?能登上布における絣の染色技法と海晒しについて

石川県の能登のとにおいて、能登上布のとじょうふという麻織物が古くから有名で、昭和初期には機屋はたやが120軒、織物業者が原料を出して、一般家庭の子女などに家で織物を織らせる出機でばたが6000台を数え、麻織物生産数全国一位を誇っていました。

能登上布のとじょうふは、能登半島の付け根にあたる部分の石川県鹿西町や鹿島町を中心とした地方で織られていました。

現在、能登上布は、石川県の無形文化財に指定されています。 続きを読む