紫色を染める材料としては、古代から紫草が主に使用されてきました。
紫を染める草というので、紫草と書きますが、染色に用いるのはその根で、「紫根」と言います。
紫草(学名 Lithospermum erythrorhizon)は、ムラサキ科の多年草で、日本や中国、朝鮮、ロシアなど広く分布しており、山地や草原に自生しています。

紫草,Lithospermum erythrorhizon,yakovlev.alexey from Moscow, Russia, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons,Link
樹高は、30〜60cmほどに成長し、6〜7月に白い花が小さく開き、小粒の琺瑯質の実をつけます。
白い花が群れて咲くことから、「むらさき」の名前があるともいわれています。 続きを読む