色合い」カテゴリーアーカイブ

桃、灰汁・アルミ媒染、洗柿色(あらいがきいろ)

染色・草木染めにおける桃(もも)

桃(もも)(学名Prunus persica)は、バラ科スモモ属の落葉低木から小高木(樹高2m~3m)で、食用や観賞用として世界各地で品種改良されて栽培されています。

桜は、中国が原産といわれ、ヨーロッパへは紀元前1世紀ごろに渡来し、日本においても『古事記』や『日本書紀』に記載があり、果樹としての栽培は江戸時代になったから盛んになったとされています。

3月下旬から4月頃にピンク色から白色の花を咲かせ、八重咲種など観賞用の品種も古くからあり、果実がは6月〜7月ごろに熟します。

桃(もも)(学名Prunus persica),Prunus persica (200804)

桃(もも)(学名Prunus persica),E-190, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons,Link

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桜染め,アルミ媒染

染色・草木染めにおける桜(さくら)

桜は、古くから人々に親しまれてきました。

7世紀後半から8世紀後半(奈良時代末期)にかけてに成立したとされる日本に現存する最古の和歌集である『万葉集まんようしゅう』には、4,500首以上歌が集められていますが、桜を詠んだ歌が非常に多く、「桜の花」、「桜花」、「山桜」、「山桜花」などとあり、40首が収められています。

ただ、桜が染色に用いられるようになったのは近年になってからと考えられます。

江戸時代には「桜鼠さくらねずみ」など色名がありますが、桜自体を使用したわけではなく、桜色がかった鼠色ねずみのことを指していると考えられます。 続きを読む

染色・草木染めにおけるマリーゴールド

マリーゴールド(学名:Tagetes)は、キク科でマンジュギク属の一年草で、広く園芸種として栽培されています。

草高は、15cm〜30cmに成長し、夏に分枝し、4cm〜8cmの頭状花とうじょうかをつけます。

マリーゴールドの名前で親しまれている植物には、アフリカン・マリゴールドとフレンチ・マリゴールドがあり、アフリカン・マリゴールドはメキシコ原産で、和名では、千寿菊せんじゅぎくまたは万寿菊まんじゅぎくといいます。

Tagetes-Marigold-Flower 08

マリーゴールド,Tagetes,Sabina Bajracharya, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link

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染色・草木染めにおけるバラ(薔薇)

ヨーロッパの花の中でも、古くから観賞用として人々に愛され、美術や工芸の模様におけるモチーフとされてきたのがバラ(薔薇)です。

日本においても古くからバラが栽培されていたとされ、バラを描いた美術や工芸品も残っています。

バラ(薔薇),Rosa 'Karneol Rose' Rupprecht Radke 1964

バラ(薔薇),Geolina163, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

平安時代には、中国からコウシンバラ(庚申薔薇こうしんばら)が渡来していたと考えられており、「古今和歌集」や「枕草子」、「伊勢物語」や「源氏物語」などから、バラが観賞されていたことがわかります。

関連記事:デザインにおけるバラ(薔薇)

歴史的には、紅花べにばなのように花を染料にして染めことは行われてきましたが、バラの花びらを使った染色というのは、ほとんど行われなかったと考えられます。

一般的には花びらは染まりにくく、たとえ染まったとしてもすぐに色あせてしまうものとされてきました.

ただ、花びらを使用した染色において、バラの花が活用されることがあります。 続きを読む

染色・草木染めにおけるチューリップ

花を染料にして染める行為は、古くからおこなわれてきました。

特に有名なのが紅花べにばなで、赤系の色を染めるのに重要なものとされてきました。

紅花以外にも、杜若かきつばたや、はぎ露草つゆくさなどの花りであったり、槐花かいかえんじゅ)、金銀花きんぎんか(すいかずら)、向日葵ひまわりなども染料とされていました。

紅花染めが色の移ろいが激しい染料として、数々の歌にも読まれているように、一般的には花びらは染まりにくく、たとえ染まったとしてもすぐに色あせてしまうものとされてきました。 続きを読む

染色・草木染めにおけるサフラン

サフラン(学名 Crocus sativus)は、アヤメ科クロッカス属の植物で、そのめしべを乾燥させた香辛料もサフランと言われます。

サフランはクロッカスの仲間で、球根で生長する植物です。

食用のものをサフラン、観賞用のものをクロッカス(ハナサフラン)と分けたり、秋に花を咲かせる種類をサフランと呼び、春に花を咲かせる種類をクロッカスと呼んで区別することがあります。

サフランは、その大きな花びらと、花の中心部に目立つ鮮やかな黄色のおしべと紅赤の柱頭ちゅうとうをつけるめしべが特徴的で、1つの花に3本しかないその紅赤の柱頭ちゅうとう(めしべ)を1つずつ手で摘み取って乾燥させるため手間がかかり、古くから非常に高価な香辛料として知られていました。

サフラン,Crocus sativus - Saffron crocus - Safran 02

サフラン,Zeynel Cebeci, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

3000年以上前から香辛料、着色料、香味料として、世界中で幅広く利用されてきました。

日本において、サフランは江戸時代に漢方薬として日本に伝わり、明治半ば過ぎには大分県竹田が名産地となりました。 続きを読む

芙蓉染(灰汁媒染)

染色・草木染めにおける芙蓉(ふよう)

芙蓉ふよう(学名Hibiscus mutabilis)は、アオイ科フヨウ属の落葉低木らくようていぼくです。

夏から秋(7月〜10月頃)にかけて、薄紅色や白色の鮮やかな花を咲かせるため、庭木、公園樹あるいは街路樹として植栽されます。

朝咲いたら、夕方にはしぼんでしまう一日花いちにちばなですが、長期間にわたって毎日次々と開花していきます。 続きを読む

芙蓉染(灰汁媒染)

染色・草木染めにおける刈安(かりやす)

刈安かりやす(学名Miscanthus tinctorius )は イネ科ススキ属の多年草で、古代から現在まで長い間、黄色を染める染料植物として使用されてきました。

花穂が出はじめたタイミングが、刈り取りに適した時期で、刈り取ったあとはしっかりと乾燥して保存しておきます。
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ラック(紫鉱)、染め色

染色・草木染めにおけるラック(紫鉱)。ラック(紫鉱)の染色方法について

正倉院薬物しょうそういんやくぶつに記された正倉院宝物しょうそういんほうもつの中には、ラック(紫鉱しこう)が残されており、染色に使用されていた可能性もあります。

ラック(紫鉱しこう)は、紫梗しこう紫鉚しきょうなどとも書き、江戸時代には花没薬はなもつやくとして薬用の他、染色にも利用されてきました。 続きを読む

染色・草木染めにおけるミロバラン。訶梨勒(かりろく)の染色方法について

インドにおいて、古くから僧衣そういを染めてきた染料がミロバランといわれています。

ミロバランは、訶梨勒かりろくの名で正倉院の薬物の中に現存しています。

ミロバランmyrobalan(学名Terminalia chebula)は、シクンシ科モモタマナ属で10m〜20m程の高さになる落葉樹で、その果実が「ミロバラン」という名前で草木染めの染料として売られています。

ミロバラン,訶梨勒(かりろく),Terminalia chebula

ミロバラン,訶梨勒(かりろく),Terminalia chebula,Sipuwildlife, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link

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