ヨーロッパにおいて、非常に多く文学や美術に使用されてきた花にユリ(百合)があります。
ユリの花がさまざまな創作物のモチーフに使われていた歴史は古く、古代ミノア文明(Minoan civilization)が栄えたクレタ島では、紀元前1600年頃の壺や壁画に描かれています。
ユリの花とクジャクの羽で作った冠をかぶった「百合の王子(Prince of the Lilies)」と呼ばれる壁画があります。 続きを読む
ヨーロッパにおいて、非常に多く文学や美術に使用されてきた花にユリ(百合)があります。
ユリの花がさまざまな創作物のモチーフに使われていた歴史は古く、古代ミノア文明(Minoan civilization)が栄えたクレタ島では、紀元前1600年頃の壺や壁画に描かれています。
ユリの花とクジャクの羽で作った冠をかぶった「百合の王子(Prince of the Lilies)」と呼ばれる壁画があります。 続きを読む
ヨーロッパの花の中でも、古くから観賞用として人々に愛され、美術や工芸の模様におけるモチーフとされてきたのがバラ(薔薇)です。
もっとも古いもので、紀元前1500年頃のクレタ文明における壁画に描かれたバラの落花があります。
バラは、ギリシャやローマに伝えられ、百合やサフランなどと共に古代人に尊ばれていました。 続きを読む
芙蓉(学名Hibiscus mutabilis)は、アオイ科フヨウ属の落葉低木です。
夏から秋(7月〜10月頃)にかけて、薄紅色や白色の鮮やかな花を咲かせるため、庭木、公園樹あるいは街路樹として植栽されます。
朝咲いたら、夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、長期間にわたって毎日次々と開花していきます。 続きを読む
刈安(学名Miscanthus tinctorius )は イネ科ススキ属の多年草で、古代から現在まで長い間、黄色を染める染料植物として使用されてきました。
花穂が出はじめたタイミングが、刈り取りに適した時期で、刈り取ったあとはしっかりと乾燥して保存しておきます。
続きを読む
正倉院薬物に記された正倉院宝物の中には、ラック(紫鉱)が残されており、染色に使用されていた可能性もあります。
ラック(紫鉱)は、紫梗や紫鉚などとも書き、江戸時代には花没薬として薬用の他、染色にも利用されてきました。 続きを読む
インドにおいて、古くから僧衣を染めてきた染料がミロバランといわれています。
ミロバランは、訶梨勒の名で正倉院の薬物の中に現存しています。
ミロバラン(学名Terminalia chebula)は、シクンシ科モモタマナ属で10m〜20m程の高さになる落葉樹で、その果実が「ミロバラン」という名前で草木染めの染料として売られています。
ミロバラン,訶梨勒(かりろく),Terminalia chebula,Sipuwildlife, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link
黄連(学名Coptis japonica Makino)は、キンポウゲ科オウレン属で常緑多年草の薬用植物です。
葉には光沢感があり、セリに似ており、早春に根茎から芽を出し、3〜4月ごろに根元から高さ10cmほどの花茎を出し、数個の白い花を付けます。
地下茎はやや太く、中は黄色で横にのび、たくさんの根を出します。
Coptis japonica,Qwert1234, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons,Link
9〜11月頃に、根茎を採取して細い根を除いて乾燥させたものが生薬の「黄連」です。 続きを読む
蘇芳(学名Caesalpinia sappan)はインドやマレーシアなどの熱帯地域に自生しているマメ科ジャケツイバラカ亜科の植物です。
蘇芳は成長すると樹高が5~10メートルになり、幹にはトゲが多く、葉は鳥の羽が並んでいるような形の羽状複葉で、5月から6月ごろに円錐花序を出し、黄色い花を咲かせます。
蘇芳は、その芯材に含まれるブラジリン(brazilin)と少量のヘマティン(天然赤色色素が染料として使われてきました。 続きを読む