裂き織りとは、もともと着古された着物であったり、使い込まれた布を細かく裂いた「裂き布」を緯糸に織り込んだ平織りの織物のことです。
織物は、経糸と緯糸が互いに交差しあってできる布ですが、織り込もうと思えば、大抵どのようなものでも緯糸として使用できます。
例えば、和紙やイネ科の多年草である葭、ヤシ科のツル性植物である籐、木の皮などを糸にして緯糸に織り込んでいる織物などさまざまあります。
裂き織りは、日本だけではなく、スウェーデンやアメリカ、スペインなど海外でも行われていました。
日本における裂き織りの起源はよく分かっていませんが、その分布が東北地方や佐渡、能登、丹後、隠岐(島根県隠岐諸島)、中国地方の山地などにみられ、主に日本海側沿岸の地域を中心としているのが特徴的です。
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