ファッション・服飾における肘当て(ひじあて)・エルボーパッチ(elbow patch)は、ジャケットやセーターなどの肘(エルボー)の部分に縫い付ける長方形の革や布のことを表します。
エルボーパッチ(elbow patch)のパッチ(patch)は、「布きれ」の意味です。 続きを読む
ファッション・服飾における肘当て(ひじあて)・エルボーパッチ(elbow patch)は、ジャケットやセーターなどの肘(エルボー)の部分に縫い付ける長方形の革や布のことを表します。
エルボーパッチ(elbow patch)のパッチ(patch)は、「布きれ」の意味です。 続きを読む
オパール加工(Opal finish)とは、耐薬品性(各薬品に対しての耐久性のこと)の異なる繊維を用いた交織の織物などに、一方の繊維を溶解(腐食)させる薬品を模様状にプリントし(印捺)、その部分を除去(抜食)して透かし、レース状の布に加工することをいいます。
「オパール」は、宝石の名前からきており、本来は布の上にオパール調の模様を出すオパール捺染のことでした。
オパール加工は、抜食加工(burn out finishing)、抜食捺染とも言います。
また、布全体を抜食することは、オールバーンアウト加工(All burn out)などといいます。 続きを読む
革染めで有名なものに、燻革というものがあります。
燻革とは、燻という言葉にあるように煙を利用して染められた革のことです。
人類史上、けものの皮の保存方法として原始的に最初に気づいた手段は、煙で燻す「煙なめし」であったとされています。
煙で染色できるという点も、その関連で必然的に発見されたのでしょう。
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古くから、衣類の原料や網や縄などを編む繊維などに使用されてきた植物にイラクサ(蕁麻)があります。
イラクサ(蕁麻)はイラクサ科の植物で、世界中で40属、50種以上を数えるといわれますが、繊維として利用されるものは主に、イラクサ属(ミヤマイラクサ、ムカゴイラクサ、エゾイラクサ)、カラムシ属(ナンバンカラムシ、カラムシ、コアカソ)などで、まれにミズ属のミズ類も用いられました。
カラムシ畑,福島県昭和村,Qwert1234, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link
このうち、カラムシ属のナンバンカラムシ(学名:Boehmeria nivea var. nivea)は、いわゆる苧麻で、栽培される麻織物の主原料となっていました。 続きを読む
織物には基本とされる構造があり、平織り、綾織り、朱子織は、三原組織と呼ばれています。
織りの三原組織の基本をベースにして、そこから変化を加えることでさまざま特徴的な模様を出すことができます。 続きを読む
イタリア中部ウンブリア州ペルージャ県にある人口数百人の小さな村であるソロメオは、「世界で一番上手く行っている村おこし地域」として世界中から注目を集めています。
ソロメオは、もともと大した産業もない貧しい村でしたが、ファッションブランドの「ブルネロ・クチネリ」が本社をおいていることで、この村に住む人々の大半が同社に勤務しているのです。
ブルネロ・クチネリ社は、イタリアでの生産(made in italy)にこだわり、生み出される製品は、世界中の店舗で販売されています。 続きを読む
ウォッシュアウト(wash-out)という言葉は、①洗濯して色褪せる②疲れた、やつれた③(洪水などで)崩壊したなどの意味があります。
ジーンズやデニムにおいて、ウォッシュアウト(wash-out)という加工があります。
ウォッシュアウト加工(wash-out)とは、その言葉の意味の通り、洗濯して色褪せを表現することです。
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英語のインベストメント(investment)は、「invest(投資する)」の名詞形ですが、古くは「衣服」を表す言葉でもありました。
「invest(投資する)」の語源は、ラテン語の「investire(衣服を着せる)」で、フランス語の「investir」を経由して、1489年に文献に初出しています。
インベストメント(investment)は、1598年に「衣服」、1625年に「投資」の意味で文献に初出しています。
「invest」の語源をさかのぼると、古くは、衣服が人の価値を決めるものであり、そのために投資が必要であったことがわかります。 続きを読む