オーガンジー(organdy、organdie)とは、経糸、緯糸に細糸を使用した平織などの、透け感のある硬めの薄地織物です。
オーガンジーという言葉の由来ははっきりしていませんが、ウズベキスタンの古都「ウルゲンチ(Urgench)にちなむとされます。
オーガンジー加工(Organdie finish)は、もともとは綿織物の用いられてきましたが、レーヨン、シルク、アセテート、ナイロン、ポリエステル繊維にも使用されます。
オーガンジー加工とは?
オーガンジー加工(Organdie finish)とは、綿などの薄地の織物に、オーガンジーのような固さと光沢を与える加工方法のことを表します。
綿布は、パーチメント加工(硫酸加工)により透明度が高く、硬い風合いとなります。
綿が溶ける寸前の濃度の硫酸に布を漬けて、水洗いをし、さらにマーセル化処理をします。
マーセル化とは、強アルカリの苛性ソーダ(水酸化ナトリウム溶液)を含んだもので、繊維を加工することを表します。
縮みを防ぎつつ、マーセル化の処理することで、繊維が引き締められることによって滑らかになるため、絹のような光沢と感触を生じ、生地自体の強さも増します。
さらに硬くするためには、糊料(樹脂加工剤)を付けて乾燥した後、光沢を出すためにカレンダー加工をして仕上げます。
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カレンダー加工(calender finish)は、「カレンダー掛け」ともい、艶出し機(カレンダー)を用いて布地に光沢(つや)をつける加工のことです。