投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

肥後藩主の細川家で使用された留柄である梅鉢(うめばち)

小紋における留柄(とめがら)・定め小紋

小紋は、もともと室町時代の武士の衣類であるかみしもの家紋を染めることから始まったとされています。

小紋で染められた家紋は家を象徴するものとなり、将軍や大名は各自専用の小紋を定め、それを「留柄とめがら」や「定め小紋」などと称し、他人の使用を禁止しました。 続きを読む

白地紋尽文厚板 能装束(のうしょうぞく)

能装束(のうしょうぞく)の種類や特徴、意味について

能装束のうしょうぞくは、日本の伝統芸能ののうを演じる際に着用される衣装の総称です。

老松おいまつが描かれた木の板を鏡板かがみいたと言いますが、鏡板を背景とする簡素な舞台の上で、なおかつ最小限の動きで演じられる能にとって、衣装は非常に重要な意味を持っています。

能装束のうしょうぞくは、単に着飾るための衣装ではなく、役柄の身分や年齢、性格、そして心情を語る大切な要素となっているのです。

横浜能楽堂 舞台正面

横浜能楽堂 舞台正面,yoshi_ban, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons,Link

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キツネノマゴ科の琉球藍(りゅきゅうあい)

染色における琉球藍(りゅうきゅうあい)

琉球藍は、キツネノマゴ科の常緑草で、沖縄や台湾などの温かい暖地に自生します。

収穫した葉と茎を水に浸して発行させた後、石灰を加え、その上澄液を捨て、底に泥状に沈殿した青藍(泥藍)を藍瓶に入れて染めます。

製法が中国から伝わったことから唐藍からあいと呼ばれたり、馬藍、山原藍などとも言われていました。 続きを読む

桑染(くわそめ)豆汁下地で酸性水PH5で煎じ、PH8で染色した絹布

染色・草木染めにおける桑染(くわぞめ)

くわは、クワ科の落葉喬木きょうぼくで中国において古代染料の一つとして使用され、漢方にも用いられてきました。

葉はかいこの重要な飼料となりますが、養蚕ようさん以外にも、枝や根皮をせんじて利尿薬、鎮咳剤、養毛料、便秘薬など、さまざまな用途に薬用として利用されていました。

幹は直立して高さ10メートルほどにも成長しますが、栽培種は毎年、木の枝が刈られるので低い木にみえます。

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萱葺き屋根(かやぶきやね)は、なぜ萱が素材として使われたのか?萱葺き屋根の特徴について

日本の住宅建設様式の一つに、合掌がっしょう造りがあります。

合掌がっしょう造りといえば、急勾配の屋根を持ち、白川郷しらかわごうの風景を思い浮かべる人も多いかと思いますのが、その屋根に使われている素材がかやです。

Shirakawa village - 白川郷 002

白川郷,Emran Kassim, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons,Link

かやが使用された屋根は、萱葺かやぶき屋根(茅葺かやぶき屋根)として、日本の原風景の一つに数えられます。

日本だけでなく、世界中でもかやが屋根の素材として使われていました。

昔の人々は、かやを屋根の素材として使用したのには、理由があります。 続きを読む