羽二重は、新潟や富山、石川、福井や福島などで生産され、地理的な共通点としては北陸地方という点があります。
羽二重という織物は、製織工程において密に並べた経糸に、湿り気を与えた緯糸を打ち込む必要があるため、空気中の湿度を必要とし、夏は多湿で冬も雪が降る期間が長く、湿度の高い北陸地方が生産に適していました。
羽二重といえば、重めのものは染帯地や黒紋付地などで、軽めのものは胴裏やスカーフ用などに使用されます。 続きを読む
羽二重は、新潟や富山、石川、福井や福島などで生産され、地理的な共通点としては北陸地方という点があります。
羽二重という織物は、製織工程において密に並べた経糸に、湿り気を与えた緯糸を打ち込む必要があるため、空気中の湿度を必要とし、夏は多湿で冬も雪が降る期間が長く、湿度の高い北陸地方が生産に適していました。
羽二重といえば、重めのものは染帯地や黒紋付地などで、軽めのものは胴裏やスカーフ用などに使用されます。 続きを読む
麻の葉文(あさのはもん)は、正六角形を基調とした幾何学文様(模様)で、図柄が大麻(たいま)の葉に似ていることから、この名前があります。 続きを読む
藍は、古くから世界各地で使用され、人々に一番愛されてきたともいえる植物染料です。
日本において、藍染された色は一番薄い藍白から、一番濃い留紺まで、「藍四十八色」と呼ばれるほど多くの色味があり、それぞれ名前がつけられていました。
それぞれの藍色に名前をつけて区別をしようと思えるほど、藍色を見る目を昔の人々が持っていたともいえます。
藍色のなかで、平安時代からみられる浅葱色という色名があります。 続きを読む
日本では室町時代頃から茶の湯が行われ、茶人達は海外から舶来した珍しい裂を競って入手しようとしていました。
朝鮮や中国、ポルトガルやオランダなどの船によって、インドや東南アジア、ヨーロッパなど、様々な国から珍しい織物が運ばれ、とりわけ縞柄の織物が人々の間で人気を博しました。
縞織物は基本的に、縦縞(竪縞)、横縞、格子縞の3種類のうちのどれかに当てはまります。
用いられている色の素材や糸の太細、緻密さ、配色、縞の幅の広狭、金銀糸の使用、紋織の併用など、ありとあらゆるの縞織物が存在します。
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人類にとって、繊維の中でも麻(あさ)との関わりが最も古くからあると言われます。
紀元前約1万年前の新石器時代の遺跡から、麻織物が出土しています。
また、紀元前の古代エジプトのミイラは、麻の布で包んでありました。
繊維用語としての麻は、亜麻、大麻(たいま)、ラミー(ramie)、ジュート(jute)、マニラ麻などの総称を表します。
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浴衣という言葉は、語源的には湯帷子に由来しています。 続きを読む
世界中で、チョウ(蝶)の形を図案化した胡蝶(蝴蝶)模様(文様)が使用されてきました。 続きを読む
繊維を糸の状態にすることを紡績といいますが、紡績された繊維は、大きく天然繊維と化学繊維に分けられます。 続きを読む
秋草文(あきくさもん)、秋の野に咲く草花の風情を文様化(模様化)したもので、伝統的な着物の文様(模様)としても知られています。 続きを読む
アールヌーボー(仏:Art Nouveau)は、19世紀末期から20世紀初頭(1890年頃〜1905年頃)にかけてヨーロッパ主要地域でおこった美術、デザインの新様式運動のことを表します。
フランス語でアール(Art)は「芸術」、ヌーボー(Nouveau)は「新しい」という意味で、直訳すると「新芸術・ニューアート(new art)」になります。
語源としては、ドイツのハンブルク出身の美術商人で、日本や東洋の美術品を扱っていた「サミュエル・ジークフリート・ビング(1838年〜1905年)がパリで開店した工芸品店の名前が「Maison de l’Art Nouveau(Art Nouveau)」であったことに由来しています。
サミュエル・ジークフリート・ビング(SiegfriedBing)(1838年〜1905年),Unknown (before 1895), Public domain, via Wikimedia Commons,Link
英語では、モダンスタイル(modern style)とも言いましたが、「Art Nouveau」としても1901年に文献に初出しました。 続きを読む