山吹色は、山吹(ヤマブキ)の花のような鮮やかな赤みを帯びた黄色のことを表します。
「黄金色」といわれるような美しい輝きをもった黄色です。
染色における山吹色(やまぶきいろ)
山吹色は、平安時代の女官の装束に欠くことのできない重要な色彩でした。
平安時代末期に成立した仮名文の平安装束の有職故実書である『満佐須計装束抄』には、「女房の装束の色」に関連して山吹色の記述が以下のようにあります。
「やまぶきのにおい(山吹の匂い)うえこくて。したへ、黄なまで匂いて。あおきひとえ。」
「うらやまぶき(裏山吹) おもてみな黄なり。うらみな濃き山吹。あおきひとえ。」
上記は、袿姿(袿を幾枚も重ねて着用する姿)の五つの衣のうち、山吹に関するもので、他にも多くの組み合わせが記されています。
【参考文献】『月刊染織α1990年12月No.117』