アイヌの伝統織物に、厚司(厚子)があります。
厚司(厚子)は、古くからアイヌの人々のあいだに伝わってきた織物で、ニレ科の植物であるオヒョウ(オヒョウダモ)の樹皮を繊維にして織られています。 続きを読む
アイヌの伝統織物に、厚司(厚子)があります。
厚司(厚子)は、古くからアイヌの人々のあいだに伝わってきた織物で、ニレ科の植物であるオヒョウ(オヒョウダモ)の樹皮を繊維にして織られています。 続きを読む
消石灰(Slacked lime)は、白色に乾燥したアルカリ性粉末で、水酸化カルシウムの慣用名です。
水酸化カルシウムは、化学式 Ca(OH)2 で表されるカルシウムの水酸化物です。
消石灰は、生石灰(酸化カルシウム)に適量の水を加えて処理(消化)したものです。
消石灰は、水にわずかに溶け、水溶液は石灰水とよばれ、強アルカリ性となります。
空気中の二酸化炭素を吸収して炭酸カルシウムになるため、消石灰を保存する際にはできる限り密閉することが、品質を保つうえでは大切です。 続きを読む
古くから伝承されてきた古い裂の中に、「名物裂」と呼ばれるものがあります。
茶道によって選び出された「名物裂」を大きく分けると、「金襴、緞子、間道」と呼ばれる主流となる三種の特色を持った裂があります。
そのほかには、錦やモール、ビロード、印金、更紗などの優れた裂などもあります。 続きを読む
鉄漿は、古くから使用されてきた鉄媒染剤の一つです。
鉄漿は、中国名で、古代において、黒染めの方法として中国から伝えられたものと考えられます。
タンニンに反応すると黒く染まるため、鉄漿を、タンニンが多く含まれる五倍子とともに用いたものがいわゆる「お歯黒」になります。 続きを読む
馬酔木(学名 Pieris japonica D.don)は、ツツジ科の常緑低木で、日本固有の植物です。
属名のPierisは、ギリシャ神話の文芸、芸術、音楽を司る神の名前に由来があります。
馬酔木という漢字が当てられますが、中国名ではなく日本でつけられた名称です。
大体は2〜3メートルくらいの樹高ですが、大きいものだと5メートルほどにもなり、庭木としても使用されます。
3月から5月ごろ、小枝の先にスズランのような白色で、ツボ状の形をした花が密集してたくさん咲くのが特徴的です。
馬酔木,あせび,Pieris japonica,Photo by David J. Stang, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link
馬酔木は、園芸品種も様々あり、薄紅色の花を咲かせるアケボノアセビ、花の穂が長いホナガアセビ、葉にまだら模様が入っているフクリンアセビなどがあり、江戸時代終わりごろから欧米などの海外でも観賞用として栽培されるようになっています。
馬酔木,Agnieszka Kwiecień, Nova, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link
藤(学名Wisteria floribunda)は、日本の固有種で、マメ科フジ属のつる性落葉木本です。
藤の花が咲く時期は4月中旬~5月頃で、葉の展開からやや遅れて開花し、枝の先端に多数の蝶形花を付けた花序が垂れ下がります
藤棚の伸びすぎた枝葉を剪定した時に、その枝葉を染色に利用することもできます。 続きを読む
桃(もも)(学名Prunus persica)は、バラ科スモモ属の落葉低木から小高木(樹高2m~3m)で、食用や観賞用として世界各地で品種改良されて栽培されています。
桜は、中国が原産といわれ、ヨーロッパへは紀元前1世紀ごろに渡来し、日本においても『古事記』や『日本書紀』に記載があり、果樹としての栽培は江戸時代になったから盛んになったとされています。
3月下旬から4月頃にピンク色から白色の花を咲かせ、八重咲種など観賞用の品種も古くからあり、果実がは6月〜7月ごろに熟します。

桃(もも)(学名Prunus persica),E-190, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons,Link
ヨーロッパの花の中でも、古くから観賞用として人々に愛され、美術や工芸の模様におけるモチーフとされてきたのがバラ(薔薇)です。
日本においても古くからバラが栽培されていたとされ、バラを描いた美術や工芸品も残っています。
バラ(薔薇),Geolina163, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons,Link
平安時代には、中国からコウシンバラ(庚申薔薇)が渡来していたと考えられており、「古今和歌集」や「枕草子」、「伊勢物語」や「源氏物語」などから、バラが観賞されていたことがわかります。
関連記事:デザインにおけるバラ(薔薇)
歴史的には、紅花のように花を染料にして染めことは行われてきましたが、バラの花びらを使った染色というのは、ほとんど行われなかったと考えられます。
一般的には花びらは染まりにくく、たとえ染まったとしてもすぐに色あせてしまうものとされてきました.
ただ、花びらを使用した染色において、バラの花が活用されることがあります。 続きを読む
花を染料にして染める行為は、古くからおこなわれてきました。
特に有名なのが紅花で、赤系の色を染めるのに重要なものとされてきました。
紅花以外にも、杜若や、萩、露草などの花摺りであったり、槐花(槐)、金銀花(すいかずら)、向日葵なども染料とされていました。
紅花染めが色の移ろいが激しい染料として、数々の歌にも読まれているように、一般的には花びらは染まりにくく、たとえ染まったとしてもすぐに色あせてしまうものとされてきました。 続きを読む