二枚白小紋(にまいしろこもん)

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二枚白小紋にまいしろこもんは、二枚の型紙を使って一つの文様を完成させる、小紋染めの高度な技法です。

いわゆる「二枚型」による防染で、白く文様を染め表すことからこの名で呼ばれます。

二枚白小紋(にまいしろこもん)

二枚型で模様を防染した小紋を白く染め表すという意味で、「二枚白小紋」と呼ばれたりしました。

二枚型は「おっかけ型」とも呼び、型紙の中に糸を張って模様の吊りを作る「糸入れ」にも適さないほど、複雑で細かな模様を型紙で彫るのに用いる手法です。

一つの模様を二つに分解して、二枚の型紙に彫り分け、重ねて二度型付けすることによって、一つの模様を染め上げます。

「二枚白」の型紙は、模様のつなぎ目が目立たないように、型紙の模様の合わせ目が少し入り込むように彫ってあります。

したがって、二度目の重ね染めは合口の糊をつぶしてしまわないように、続けて型を送らずに、一型ずつ間隔をあけて飛び飛びに型をつけていきます。

乾燥したら、その間を型付けして埋めていくのです。

「おっかけ型」を用いて、長板中型のように両面糊置きする場合は、最低でも両面で4回糊を置かなくてならず、非常に手間がかかる作業でした。

型紙を補強する紗張しゃばりりの技術が普及したことによって、基本的に追掛型おっかけがたを作る必要がなくなりました。

【参考文献】『月刊染織α1997年6月No.195』

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