「デザイン」カテゴリーアーカイブ

追洲流(おうすながし)蛇籠(じゃかご)模様と水辺文様

デザインにおける追洲流(おうすながし)・蛇籠(じゃかご)

追洲流おうすながし、すなわち蛇籠じゃかごを形どった模様(文様もんよう)は古くから紋章や染織品などのデザインに用いられてきました。

「追洲流おうすながし」とは、河岸の土手が崩れるのを防ぐために護岸用に使った「蛇籠/蛇篭(じゃかご)」(長い籠に石をつめ河岸に横たえたもの)と、それを止めるための杭くい(臥牛がぎゅう=寝ている牛)の構造物をかたどったものを表します。

追洲流おうすながしのデザインとしては、蛇籠じゃかごに杭があるもの、杭だけのもの、蛇籠じゃかごだけのものの三種類あります。 続きを読む →

江戸時代の男子の衣服における裃(かみしも)

江戸時代において男子の衣服として着用された裃(かみしも)は、古く直垂ひたたれや素襖すおうのように、上下同じ生地(共裂ともぎれ)共布ともぬののものを意味しました。

後に肩衣かたぎぬに半袴はんばかまをつけること肩衣袴かたぎぬばかまの意となり、江戸時代にさらにその形を整えたものを裃かみしもと呼び、武士の公服、庶民の礼服として用いられました。 続きを読む →

辻が花,「藤波桶文様裂幡」

幻の布と言われる辻が花(つじがはな)の特徴や歴史について

辻が花つじがはなは、室町時代末期から安土桃山時代(1573年〜1603年)にかけて流行した模様(文様もんよう)染めで、日本の染め物を代表するものであり、絞り染めの頂点ともいえます。

「辻が花つじがはな」とは、室町から安土桃山時代の小袖こそでや胴服どうぶくなどにみられる縫ぬい絞りを中心に、描絵かきえや色差し、摺箔すりはく、刺繍ししゅうなどを加えて独特の模様を表す染色技法を主に表しています。

辻が花つじがはなは、室町時代末期から江戸時代初期のごく短い期間にのみ製作が行われ、名称の由来や技法などに不明な点が多く、遺品の数も極めて少ないことから、「幻の布」といわれることもあるほどです。 続きを読む →