江戸時代から好んで人々に使用されてきた絹織物に、繻子、綸子、縮緬、絹ちぢみがあります。 続きを読む
投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

絹(シルク)をこすり合わせた時に出る音「絹鳴り(きぬなり)」
オーガンジー加工とは? Organdie finish
オーガンジー(organdy、organdie)とは、経糸、緯糸に細糸を使用した平織などの、透け感のある硬めの薄地織物です。
オーガンジーという言葉の由来ははっきりしていませんが、ウズベキスタンの古都「ウルゲンチ(Urgench)にちなむとされます。
オーガンジー加工(Organdie finish)は、もともとは綿織物の用いられてきましたが、レーヨン、シルク、アセテート、ナイロン、ポリエステル繊維にも使用されます。 続きを読む
ファッション・服飾におけるカンガルーポケット(kangaroo pocket)
カンガルーポケット(kangaroo pocket)とは、衣服の前面中心に貼り付けた、カンガルーのお腹にある子袋に似ていて、出し入れ口が上部にあるものをポケット(パッチポケット)を表します。
ホームドレス(日常使いのワンピース)のスカート部分にカンガルーポケットがついた「カンガルードレス(kangaroo dress)」や、オーバーオールの胸当て部分などに用いられたりします。
パーカー(フーディー)においては、左右に出し入れ口がある形のポケットがよくついています。
この形のものはカンガルーポケットというよりも、両手を左右から差し込んで手を暖める「ハンドウォーマーポケット」や、手を暖めるために携帯用の筒状服飾小道具の「マフ」にちなんで、「マフポケット」といったようが適切な場合があります。

染色・草木染めでムラなく染める方法。染めムラになる可能性を低くするポイントについて
染色や染料を煮出して染める草木染めにおいては、染めムラが発生する要素はさまざまです。
いわゆる手染めであれば、どうしてもムラは出てしまうことがありますが、染めムラになる可能性を低くするポイントをいくつか挙げることができます。
染めムラが起こり得る原因を知り、細心の注意を払うことによって、良い染め上がりが期待できるのです。 続きを読む
染色・草木染めにおける浴比(bath ratio)
浴比(bath ratio)とは、染めるべき布や糸の量と、染液(染浴)の量の比を表します。
例えば、布100gを染めるために染液(染浴)の量を5リットル使用すると、浴比は、「1:50」ということになります。
浴比が小さいほど、染料の濃度が高くなるため、工場などの機械染色の場合は、できるだけ浴比を小さくする努力がされています。
ただ、浴比が小さければ小さいほどムラにもなりやすいので注意が必要です。 続きを読む
染色・草木染めにおけるタマネギ(玉ねぎ)
天然染料の多くは、媒染剤の使い分けによって、茶色、灰色、黄色系統の色を染めることができます。
タマネギは、鉄媒染以外、どれも鮮明な黄色系統を染められます。
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ファッション・服飾におけるカーディガン(cardigan)の意味と由来について
カーディガン(cardigan)とは、V字形の首元(Vネック)で前明きをボタンで留め、襟がなく、ニット(編み物)でできた長袖の上着を表します。
「前明き形のセーター」といえますが、カーディガンの名前が知られるようになったのは、19世紀のイギリス人の軍人であり、クリミア戦争で活躍した「第7代カーディガン伯爵」であるジェイムズ・ブルーデネル(James Thomas Brudenell,7th Earl of Cardigan)が愛用したことからです。 続きを読む
カットソー(cut and sewn)とは?カット・アンド・ソーンの意味や由来、特徴について
カットソーとは、カット・アンド・ソーン(cut and sewn)を略したもので、英語の「Cut(裁断)」と「Sewn(裁縫)」を合わせた日本独自の和製英語です。
カットソーという名の通り、「編み物生地を切って縫い合わせた服」を表します。 続きを読む
「金よりも価値がある」超高級繊維ビキューナ(Vicuna)の特徴について
「金よりも価値がある繊維」ともいわれるビキューナ(Vicuna)とは、南米のアンデス山脈に生息しているビクーニャ(Vicugna)からとれる「毛」またはそれを用いた織物を表します。
ビクーニャ(Vicugna)とは、ペルー、アルゼンチン、ボリビア、チリ北部、エクアドルなどの標高約3800m以上のアンデス山脈に生息しています。
ラクダ、アルパカ、リャマと近縁のラクダ科の小さな動物で、すべてのラクダ科動物の繊維と比較しても、良質な獣毛繊維が採れます。

ビクーニャ(Vicugna)Vicuña,Dabit100 / David Torres Costales Riobamba, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons,Link