投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

デザインにおける梶の葉文(かじのはもん)。梶の枝と葉をかたどった模様(文様)について

かじの木(学名:Broussonetia papyrifera)は、クワ科コウゾ属の落葉高木で、単に梶(かじ)、または構(こう)などとも呼ばれます。

かじの枝からとれる繊維は、和紙の原料としても用いられてきました。

そんなかじの枝と葉をかたどった模様(文様)は、「梶の葉文(かじのはもん)」として古くからデザインに用いられてきました。 続きを読む

【王朝の色】平安時代の色彩。重ね着の配色美である襲色目(かさねいろめ)と十二単(じゅうにひとえ)について

平安時代になると、文学的で優美な色名が誕生します。

王朝おうちょうの色」とも呼ばれる重ね染めを巧みに駆使しながら生まれた優雅な色彩が、元々は大陸からきた文化の影響から離れて、日本独自に発達していきました。

地位や身分を示す色を「位色いしき」の規制は名目上存在してはいますが、次第に実質的には何の意味もなさなくなり、女性の装束しょうぞくに代表されるような日本独自の繊細で美しい色彩文化が平安時代に花開くのです。

平安時代の染織品は、現在ほとんど見ることはできませんが、この時代が残した美の意識や色彩が文献の随所にあらわれており、その美の創造性を高く評価することができます。 続きを読む

エポレット(epaulet)とは?トレンチコートなどに見られる肩章(けんしょう)について

エポレット(epaulet/epaulette)とは、トレンチコートやカジュアルなジャケットなどに見られる肩章けんしょうのことで、肩線に取り付けた細くて平たい布を表します。

肩章けんしょうとは、制服や礼服などの肩の線に沿って装着される細長い布やモールなどでできた付属品で、官職や階級などを示す目印としての役割があります。

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【おすすめのミシン糸】ミシン糸の選び方と縫い糸の種類について

縫製したい生地に対して、適したミシン糸(縫い糸)を選ぶのは非常に大切です。

ミシン糸の選択は、製品の質を向上させ、縫製の良し悪しにも影響してきます。

本記事では、素材に合った正しい縫い糸の選び方と縫い糸の種類について紹介していきます。 続きを読む

デザインにおける囲文(かこみもん)・囲模様

ある一つの枠組みの中にデザイン(図様)した模様(文様)を収めたものを、囲文かこみもんや囲模様と言います。

枠組みがあることによって、単独の模様(文様)として構成されています。

連続模様のモチーフともなり、風呂敷や座布団、クッションなどのデザインによく用いられました。

デザインにおける隠笠文(かくれがさもん)・隠蓑文(かくれみのもん)

隠笠文かくれがさもんとは、宝尽くし文(たからづくしもん)のひとつで、この笠をかぶるとどこからも見えないという想像上の宝物です。

隠蓑文かくれみのもんも同じく宝尽くし文(たからづくしもん)のひとつで、これを着用すれば身を隠すことができるとされていた想像上のみのです。

みのとは、稲のわらなど、主に植物を編んで作られた伝統的な雨具の一種です。

隠笠文かくれがさもん隠蓑文かくれみのもんは、吉祥きっしょうの意味を持っていたことから染織品のデザインに多く用いられてきた模様(文様)です。

繊維におけるセルロース(cellulose)。セルロースが主成分である繊維に表れる特徴について

繊維におけるセルロース(cellulose)とは、天然の有機化合物のひとつで、植物に細胞(cell)として生成しています。

セルロースは、フランス人化学者であったアンセルム・ペイアン(1795年〜1871年)によって発見され、命名されました。 続きを読む

鴛鴦模様(おしどりもよう),鴛鴦文(おしどりもん),伊勢型紙

デザインにおける鴛鴦模様(おしどりもよう)・鴛鴦文(おしどりもん)

鴛鴦おしどり(オシドリ)は、オスの姿が特に美しく、多彩な羽根色や脇腹の銀杏羽(いちょうばね)、後頭部の冠羽(かんう)が特徴的です。

中国古代に、「君子万年くんしばんねん(教養や徳の高い立派な人はいつまでも長生きであるということを表わした四字熟語)」を祝うめでたい鳥としてや、夫婦和合ふうふわごう(夫婦円満)の象徴とされました。

日本でもこの思想を受け、二羽の鳥が翼を並べることによる男女の仲睦まじい様子を象徴したり、翼の美しさをモチーフに、「鴛鴦文(おしどりもん)」として模様化(文様化)しました。

鴛鴦(オシドリ)Pair of mandarin ducks

鴛鴦(オシドリ)Pair of mandarin ducks,© Francis C. Franklin / CC-BY-SA-3.0, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons,Link

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デザインにおける額文(がくもん)

額文がくもんとは、神社仏閣などに掲げる額を模様化(文様化)したものです。

紋章には、神聖視する意味で額文がくもんが用いられました。

江戸時代中期ごろには、額文がくもん小袖こそでおびに用いることが流行します。

江戸時代中期に作られたとされる「唐織からおり 紅地七宝繋額模様べにじしっぽうつなぎがくもよう」は、地紋じもんの七宝繋ぎ模様をすべて平金糸ひらきんしで織り出し、額文がくもんの中にはさまざまな細かいデザインが巧みに採り入れています。