陰萌黄色は、染め色としては萌黄の黒味を帯びた色です。 続きを読む
投稿者「iroai.jp」のアーカイブ
デザインにおける隠笠文(かくれがさもん)・隠蓑文(かくれみのもん)
隠笠文とは、宝尽くし文(たからづくしもん)のひとつで、この笠をかぶるとどこからも見えないという想像上の宝物です。
隠蓑文も同じく宝尽くし文(たからづくしもん)のひとつで、これを着用すれば身を隠すことができるとされていた想像上の蓑です。
蓑とは、稲の藁など、主に植物を編んで作られた伝統的な雨具の一種です。
隠笠文と隠蓑文は、吉祥の意味を持っていたことから染織品のデザインに多く用いられてきた模様(文様)です。
繊維におけるセルロース(cellulose)。セルロースが主成分である繊維に表れる特徴について
繊維におけるセルロース(cellulose)とは、天然の有機化合物のひとつで、植物に細胞(cell)として生成しています。
セルロースは、フランス人化学者であったアンセルム・ペイアン(1795年〜1871年)によって発見され、命名されました。 続きを読む
デザインにおける鴛鴦模様(おしどりもよう)・鴛鴦文(おしどりもん)
鴛鴦(オシドリ)は、雄の姿が特に美しく、多彩な羽根色や脇腹の銀杏羽(いちょうばね)、後頭部の冠羽(かんう)が特徴的です。
中国古代に、「君子万年(教養や徳の高い立派な人はいつまでも長生きであるということを表わした四字熟語)」を祝うめでたい鳥としてや、夫婦和合(夫婦円満)の象徴とされました。
日本でもこの思想を受け、二羽の鳥が翼を並べることによる男女の仲睦まじい様子を象徴したり、翼の美しさをモチーフに、「鴛鴦文(おしどりもん)」として模様化(文様化)しました。
鴛鴦(オシドリ)Pair of mandarin ducks,© Francis C. Franklin / CC-BY-SA-3.0, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons,Link
デザインにおける額文(がくもん)
額文とは、神社仏閣などに掲げる額を模様化(文様化)したものです。
紋章には、神聖視する意味で額文が用いられました。
江戸時代中期ごろには、額文を小袖や帯に用いることが流行します。
江戸時代中期に作られたとされる「唐織 紅地七宝繋額模様」は、地紋の七宝繋ぎ模様をすべて平金糸で織り出し、額文の中にはさまざまな細かいデザインが巧みに採り入れています。
デザインにおける花卉文(かきもん)
デザインにおける垣根文(かきねもん)
垣根文は、家屋の外周に設けた垣根を模様化(文様化)したものです。
材料や作り方、形や好み、場所などによってさまざまな種類の垣根文があります。
花卉文や風景文と共に用い、情趣が添えられます。
花卉文とは、地面から生えた草花を模様化(文様化)にしたもので、牡丹や石榴、菊、椿、薔薇などの植物がよく用いられます。
染色における先染め・後染め・製品染めとは?dyed in grain(ingrain)
染色において、先染め(さきぞめ)、後染め(あとぞめ)という言葉があります。
先染めと後染めの違いとしては、染色の工程を生地(布)を「織る・編む」前にするか、後でするかという点です。 続きを読む
デザインにおける燕子花(かきつばた)
燕子花は、アヤメ科の植物で池や沼、湿地に自生しています。
日本においても親しまれており、7世紀後半から8世紀後半にかけて編集された、現存する日本最古の歌集である『万葉集』には、燕子花が詠われています。
平安時代の歌人である在原業平思わせる男を主人公とした和歌にまつわる短編歌物語集である『伊勢物語』には、五七五七七の最初の文字を並べると「かきつはた」になる下記の一首を詠んでいます。
唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ
現代語訳 (何度も着て身になじんだ)唐衣のように、(長年なれ親しんだ)妻が(都に)いるので、(その妻を残したまま)はるばる来てしまった旅(のわびしさ)を、しみじみと思うことです
古くから燕子花が日本人の美意識や情感に非常にうまくマッチしていたと言え、さまざまなデザインの題材にも用いられてきました。
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ものづくりにおいて、仕事道具を大事に扱うことの大切さ
ものづくりにおいて、仕事で使用する道具を大切にできるかどうかは作り手としては非常に大切なことです。
なぜなら、道具を大切にするという取り組みの姿勢が、結果的に成果物の出来上がりの質に影響すると考えられることが多いためです。
木版画家として知られていた立原位貫氏(1951年〜2015年)は、著書の『一刀一絵』にて、仕事道具について、以下のように語っています。
いい道具は時を繋いで、いい仕事をしてくれる。使い続けることでその命が生かされていく。『一刀一絵』
立原位貫は、江戸時代と同じ手法、絵具、紙を独学で研究し再現し、それらの道具をつかって江戸時代の浮世絵の復刻を成し遂げた木版画家であり、著書である『一刀一絵』からは、道具に徹底的にこだわる姿勢が伝わってきます。