1本の糸をつくるためには、1本から複数の糸をねじりあわせることで撚りをかける作業が必要です。
「撚り」とは、糸をねじり合わせることを意味し「撚糸」という言葉は、「撚りをかけた糸」を表します。
糸を撚ることで、丈夫な1本の糸をつくることができるのです。
糸の撚りについて考えるのは非常に重要で、なぜなら糸の撚り方によって、糸の強度、肌ざわりや風合いに大きく影響するためです。 続きを読む
						1本の糸をつくるためには、1本から複数の糸をねじりあわせることで撚りをかける作業が必要です。
「撚り」とは、糸をねじり合わせることを意味し「撚糸」という言葉は、「撚りをかけた糸」を表します。
糸を撚ることで、丈夫な1本の糸をつくることができるのです。
糸の撚りについて考えるのは非常に重要で、なぜなら糸の撚り方によって、糸の強度、肌ざわりや風合いに大きく影響するためです。 続きを読む
ファッション・服飾におけるキュロット(culotte)とは、一見すると大きいヒダのあるスカートですが、実際には股の間が縫い付けられて二股になっています。
キュロット(culotte)は「スカート風」の半ズボンというべきもので、「キュロットスカート」、「パンツスカート」(スカートパンツ)」、「ディバイデッド・スカート」などが同義語になります。 続きを読む
キュビスム(仏:cubisme)とは、「キューブ(立方体)」と「イスム(主義)」を組み合わせた造語で20世紀初頭に起こった美術運動を意味します。
「モダンアートの父」とも呼ばれるポール・セザンヌ(1839年〜1906年)の美術思想(芸術概念)が、キュビスムのムーブメントの基礎をつくったとされます。 続きを読む
帷子とは、裏地のない単衣(単物)の着物です。
ただし、江戸時代末期ごろから、絹や木綿でできた裏地のない着物を単に単衣といい、帷子は麻布でできた単衣の着物を特に表すようになっています。 続きを読む
						インドにおけるキャラコ(calico)と呼ばれた平織りの綿織物が、17世紀終わり頃からヨーロッパに伝わり、人々を魅了しました。
キャラコは、カーテンやシーツ、そして肌着等にも適していました。
もともと、ヨーロッパには綿花の栽培と綿工業がなかったため、インドからやってきた綿織物が、人気を博すのは必然でした。
人々に愛されたキャラコですが、歴史をたどってみると、イギリスの産業革命とその背景にあった悲しい歴史がみえてきます。
更紗の断片 (インド)、18 世紀後半,Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum, Public domain, via Wikimedia Commons,Link
						器物とは、狭義では「うつわもの」ですが、広義には道具類や生活用具一般を表します。
器物を文様化(模様化)した器物文は、数々の道具や生活用具をモチーフとし、その種類は非常に多くあります。 続きを読む
脚絆は、「脚半」とも表記し、脚部を覆う布を表します。
脚絆のようなものは、古くは脛巾と呼ばれ、奈良時代に制定された養老の衣服令あたりからその名前が見られます。
南北朝時代ごろから「脚半」と書いて「はばき」と読みようになり、室町時代には「脚絆」の文字もみられるようになります。 続きを読む
						蚕(家蚕)の繭から取ったままの糸を生糸(raw silk)と言います。
生糸を構成している一本の繊維は、2種のタンパク質からなります。
カイコの体内にある左右の絹糸腺からつくられた2本の「フィブロイン」タンパク質が、膠質の「セリシン(sericin)」と呼ばれるタンパク質に包まれた形になっています。 続きを読む
餅や穀物を臼搗くのに用いる道具を、「杵」といいます。
中央のくびれた部分を手で握って、まっすぐに搗くように作られた形の手杵が、古くからデザインとして模様化(文様化)されてきました。
餅をつく行為は、縁起の良い時やお祝い事の際によく行われたため、作業道具である杵は、吉祥文として活用され、紋章にも用いられてきました。