マリーゴールド(学名:Tagetes)は、キク科でマンジュギク属の一年草で、広く園芸種として栽培されています。
草高は、15cm〜30cmに成長し、夏に分枝し、4cm〜8cmの頭状花をつけます。
マリーゴールドの名前で親しまれている植物には、アフリカン・マリゴールドとフレンチ・マリゴールドがあり、アフリカン・マリゴールドはメキシコ原産で、和名では、千寿菊または万寿菊といいます。
西洋では乾燥した舌状花をエキス状にして、外傷に対する消毒薬として使用されていました。
錫媒染で花の色に近い色合いを染められ、酢酸アルミの媒染で黄色、クロム媒染でベージュ、酢酸銅の媒染で金茶色、鉄媒染で海松色を染めることができます。
マリーゴールドの染色方法の一例
花を摘み取ったもの500gを6リットルの水に入れて熱し、沸騰してから20分間煮出して煎汁をとります。
同じように4回まで煎汁をとって、1〜4回とったものを混ぜて染液にします。
染液を熱してから絹糸を浸し、10分間煮染したあと一晩染め液に浸したまま置きます。
絹糸1kgに対して塩化第一鉄20g(糸量の2パーセント)を溶いた水に染めた糸を浸し、30分間媒染したあと水洗いします。
染め液を再び熱して80度になったら媒染した糸を浸し、煮染したあと染め液が冷えるまで置いてから、しっかりと水洗いして天日干しします。
4回まで煎汁をとった花を再び煎じて、5〜8回まで煎汁をとり、染め液にします。
5〜8回まで煎汁を用いて、同様に染め重ねて行きます。
なお、赤い花を使用しても赤は染まりません。