綿の繊維長と糸番手の関係。超長繊維のブランド化について


綿花は、種類によって採れる繊維の長さが違います。

大きくわけると、エジプト綿やスーダン綿の系統は超長繊維綿で、アメリカ綿に代表されるアンプラント綿は中長繊維綿、アジア在来種のデシ綿は短繊維綿に分類できます。

綿の繊維の長さは、糸にするときにその糸の細さに大きく関係してきます。

綿の繊維長と糸番手関係

繊維が長ければ細い糸をつくることができますが、逆に繊維が短くなると、細い糸が引きにくくなります。

繊維の長さによって紡績できる糸の太さ(番手)は、1990年代ではだいたい下記の通りだったそうです。

中繊維綿 20番手以下の太い糸
中長繊維綿 50番手以下
長繊維綿 80番手以下
超長繊維綿 80番手より細い糸 引用:日比暉(著)『なぜ木綿?綿製品の商品知識』

長い繊維は太い糸も紡げますが、太い糸は大抵短い綿花で紡績するのが普通です。

ただ、特別に光沢感や強度を必要とする製品には、長い繊維を使うこともあります。

綿製品に対応する糸の番手のだいたいのイメージですが、20番手だとタオルによく使われる太さで、肌着などのインナーには30番手、40番手が多いです。

80番手は薄いローン生地などのシャツやブラウス地によく使われ、薄いボイル生地などは100番手、120番手が使われます。

ちなみに80番手より細い糸は、超長繊維綿を使わないと紡ぐことが難しいそう。

綿の成熟度も大事

綿花が十分に成熟していないと、繊維の強度が弱く、染色しづらくなり、一方で、十分成熟していて、細い繊維のほうが光沢感のある強度の高い糸になるそうです。

ちなみに同一品種の綿花で比較すると、成熟度は、繊度(繊維の太さ)と相関性が高いらしいです。

また糸には顕微鏡で見てみると、1本の繊維のなかに天然のよじれ(天然撚てんねんよ)が有るのでそれが多い方が糸になってからの強度が高くなります。

超長繊維のブランド化

世界中で生産されてきた綿を糸にしてきた紡績会社が、他の綿との差別化して開発したのが、おもにバルバデンセ種の超長繊維綿です。

エジプト綿のギザ45やギザ70、中国の新疆綿やアメリカのスーピマ綿は、いわゆる、三大超長綿としてブランド化してきました。

インドの異なった綿を混ぜ合わせたもの「ハイブリット綿」やペルーのタンギス綿やピマ種の綿も、多く使われてきたそうです。

【参考文献】日比暉(著)『なぜ木綿?綿製品の商品知識』


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です