藍染された木綿糸

染色・藍染におけるウォード(Woad)。細葉大青(ほそばたいせい)を使用した藍染について


大青たいせい(漢名:大藍・菘藍)は、アブラナ科に属し、中国が原産地とされ、享保きょうほう年間(1716年〜1735年)に日本に渡来したとされます。

ヨーロッパからシベリアのバイカル湖付近にまで分布するといわれるアブラナ科の越年草である細葉大青ほそばたいせい(学名:Isatis tinctoria)は、英名ではWoad(ウォード)と言われます。

同じ藍の色素を持つ植物でも、蓼藍たであいやインド藍や琉球藍りゅうきゅうあいなどとは品種が違い、ウォードはアブラナ(菜種菜なたねな)によく似た大きな草です。

染色・藍染におけるウォード(Woad)

古代エジプトで行われていた藍染の原料となったのは、アブラナ科のウォードだと考えられています。

Isatis tinctoria,細葉大青(ホソバタイセイ),Woad(ウォード)

細葉大青(ホソバタイセイ),Woad(ウォード)Isatis tinctoria,H. Zell, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons,Link

ヨーロッパ全域では、古くからウォードを使用した藍染が行われ、シベリア一帯でも使用されていたとされます。

千島ちしまから樺太からふと、そして北海道に住んでいたアイヌ人たちの藍染も、細葉大青ほそばたいせいが用いられていました。

細葉大青ほそばたいせいが用いられていたのは、シベリアからの文化の影響だと考えられています。

アイヌの大青たいせいのことは、蝦夷大青えぞたいせいと呼ばれ、ヨーロッパのウォードや中国産の大青たいせいの一変種とされていましたが、素人が見たところでは、いずれもアブラナ(菜種菜なたねな)に似た草で、ほとんど区別がつかないほどです。

大青たいせいは、菘藍しゅうらんとも呼ばれ、しゅうとは唐菜とうな(アブラナの一種)のことを指します。

関連記事:藍染の原料となる植物の種類について


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です