臼の目小紋(うすめのこもん)とは、型染めにおける小紋の文様(模様)の一つで、臼の目状に小さい点を連ねたデザインです。
江戸時代末期の天保(1830年〜1844年)ごろに流行し、羽織と男子の衣服に用いられました。
地色は、黒や黒茶、茶色などで、小紋は白、鼠色、浅黄、淡茶などで表現されました。
地色は濃色に染められ、小紋部分の色は薄色に染められることが多かったようです。
小紋(こもん)とは?
紋という言葉は、単一または反復文様を表し、一般的には秩序立って乱れがなく、きちんと並んでいる様を表す模様(文様)を意味します。
小紋とは、文字通り、小形の紋様の集合を一定の間隔で繰り返し表した染め物を表します。
模様(文様)の大きな大紋や中形に対して、小さい模様という意味で「小紋」と名付けられたのです。