黒地孔雀羽文錦陣羽織

デザインにおける孔雀文(くじゃくもん)


孔雀くじゃくは、鳥の中でもその姿や色が美しいため古くから世界各国で愛好され、デザインにも用いられてきました。

中国は漢代頃に彫刻された画像石がぞうせき(平板な石材に線刻や浮彫で様々な画像を表したもの)に、孔雀くじゃくの模様(文様)があったり、キリスト教においては、孔雀くじゃくは「不死の意」を表すとされていました。

孔雀羽文(くじゃくはねもん)

美しい雄(オス)の孔雀の羽は、模様化(文様化)されて表現されることがありました。

羽の先端の眼状斑がんじょうはん(動物の体に見られる目玉のような模様)を団扇太鼓うちわだいこのようにして、これに細かい曲線を放射状につけるように表現されたりします。

参照:「緋金襴『講談倶楽部』第7巻第1号 口絵」