釘を抜く道具としては、古くからハサミ(鋏)の形に似たものと、座金と梃子を用いるものの2種類が主に使用されてきました。
釘を抜く道具は、デザインとして模様化(文様化)され、紋章にも用いられてきました。
デザインにおける釘抜文(くぎぬきもん)
釘を抜く道具を模様化した「釘抜文」は、座金と梃子を用いるものの種類が多く存在します。
方形の中央に小さな方形を配した座金と、棒状の梃子を組み合わせたデザインや座金だけが表現されたものがあります。
「厚板 淡茶地紗綾形雲版釘抜模様」や「鼠色羅紗火事装束 釘抜紋付」など、大胆に釘抜文が描かれています。