米糊とは、米から作った捺染、または仕上げ用の糊で、使用する米の種類には粳米と糯米があります。
粳米を使ったうるち糊は、残った米飯を煮て作った糊液で、浴衣の仕上げに用いると生地が硬く、ハリのある風合いになります。
また、粳米長時間水に晒して一部を分解させ、潰して煮あげたものを姫糊といい、型紙を使用する捺染や織物の仕上げに用いられます。
糯米は粉末にして水とこねて蒸すか、煮るかして糊にします。
米ぬかや食塩を加えて筒描きや型紙の捺染用の糊としたり、友禅板の敷糊にも用いられます。
防染糊として使用し、捺染して乾燥すれば、引き染め程度の湿潤や摩擦に耐えます。
水中に30分ほどつけておけば、簡単に糊は洗い流すことができます。