ハゼノキ(ヤマハゼ)は、ウルシ科ウルシ属の落葉小高木で、学名はToxicodendron succedaneumです。
黄色の心材(樹木を輪切りにしたときに、中心部分にある色の濃い部分の材木)が、染料になります。
本来、中国の黄櫨は、ウルシ科の別属の木ですが、平安時代にまとめられた三代格式の一つである『延喜式』には、「採黄櫨一人」との記載があることから、日本で自生していたハゼノキ(ヤマハゼ)も利用されていたようです。
染色・草木染めにおけるハゼノキ
ハゼノキ(ヤマハゼ)の心材を染料として使用し、明礬媒染で黄色、灰汁媒染でやや赤みを増し、石灰水では赤茶色、鉄塩による媒染で真黒に発色します。