天然染料で美しい赤が得られるコチニールは、堅牢度が高いので現代でも染色においては重宝される染料です。
染色におけるコチニール
コチニールとは、中南米のノパレア・コケニリフェラ(nopalea cochenillifera)の一種であるコチニールサボテン(Opuntia cochenillifera)やそれに寄生する半翅目コチニールカイガラムシ(学名:Dactylopius coccus Costa)の昆虫(臙脂虫)を表します。
また、コチニールカイガラムシ(臙脂虫)から取った赤い色素や染料などを意味します。
媒染は、酢酸クロムやミョウバンでも十分堅牢な染め上がりとなります。
ただ、ソーピングやアンモニア処理を怠ると、色落ちしたりするので注意が必要です。