「デザイン」カテゴリーアーカイブ

ブルネロクチネリ(著)『人間主義的経営』

ブルネロ・クチネリ(Brunello Cucinelli)の哲学と「人間のための資本主義」。ブルネロ・クチネリ(著)『人間主義的経営』

イタリア中部ウンブリア州ペルージャ県にある人口数百人の小さな村であるソロメオは、「世界で一番上手く行っている村おこし地域」として世界中から注目を集めています。

ソロメオは、もともと大した産業もない貧しい村でしたが、ファッションブランドの「ブルネロ・クチネリ」が本社をおいていることで、この村に住む人々の大半が同社に勤務しているのです。

ブルネロ・クチネリ社は、イタリアでの生産(made in italy)にこだわり、生み出される製品は、世界中の店舗で販売されています。 続きを読む →

天草更紗

天草更紗(あまくささらさ)とは?天草更紗の特徴や技法について

更紗さらさとは、16世紀以降、ポルトガルやオランダ、イギリスなどのいわゆる南蛮船なんばんせんが運んできた、インドや東南アジアの模様染めされた布を指して呼ばれたものです。

更紗さらさは「紗羅紗」や「皿更」とも書かれ、「華布かふ」や「紗室染しゃむろぞめ」などとも言われていました。

今日における更紗さらさといえば、木綿に東南アジアやインド的な模様を細かく模様染めされた布を指していることが多いです。 続きを読む →

越後上布(えちごじょうふ)

上布(じょうふ)とは?上布の産地や特徴について

上布じょうふとは、苧麻ちょま(からむし)の糸を用いて平織りにした上質な麻布のこといい、もともとは中布、下布に対して上質な苧麻布を表す言葉として使用されていました。

糸が細く、織りあがった布が薄手であればあるほど上質なものとされ、越後上布(えちごじょうふ)や奈良晒(ならざらし)、近江上布(おうみじょうふ)や能登上布(のとじょうふ)、宮古上布(みやこじょうふ)や八重山上布(やえやまじょうふ)などが良く知られています。

上布じょうふは、主に夏物の着尺地きじゃくじ(大人用の着物1枚を作るのに要する布地)として最高級のものとされ、白生地、紺無地、縞物しまもの、絣かすりなどがあります。 続きを読む →

シャム更紗とは?暹羅(タイ)から輸入された更紗について

タイの現在の正式国名は、タイ王国(ラーチャ・アナチャク・タイ The Kingdom of Thailand)ですが、20世紀初頭までの国名は「シャム」でした。

「シャム」(syama)は、サンスクリット語由来とされますが、他国からのいわば他称に基づくものであったため、1938年に近代国家へと進んでいくなかでタイ族の国民国家として「タイ」に改称されたのです。

日本では「暹羅」と書かれシャムと呼び、14世紀頃から600年~700年ほど続いた国の呼び名でした。 続きを読む →

埼玉県川越 喜多院所蔵 『職人尽絵屏風』「型置師」狩野吉信(1552年〜1640年)

武蔵国(武州)におけるものづくりの歴史。江戸時代の埼玉県域において有名だった地場生産物(工芸品)について

武蔵国むさしのくには、現在の埼玉県と東京都、神奈川県の一部でした。

江戸時代において、武蔵国のうち、「将軍のお膝元」である江戸城及び江戸市中は御府内ごふないと称されていました。

現在の埼玉県域は、江戸時代以降、独自の個性を活かした歩み方をするのではなく、すべてが江戸や東京という大都市との間に、密接な繋がりを持って今日に至っています。

江戸時代は、御用職人ごようしょくにん(幕府や諸藩、武家屋敷に召し抱えられた職人)や町職人、足軽や下級武士が内職として、城下町でいろいろな手工業の仕事をしていました。

武州ぶしゅうにおけるものづくりの形成を考える場合、江戸やその他の城下町形成期における職人の存在、享保きょうほう期(1716年〜1736年)以降の江戸を取り巻く経済圏の中で培われた地場生産物の職人、明治維新になってから士族しぞく(旧武家)が職人となったものなどが挙げられます。 続きを読む →

デザインにおけるアイリス(Iris)

アイリス(Iris)の花は、その色から、希望や光、無垢むくの愛などのイメージを持つ花として愛されています。

ギリシャ神話には、「虹の女神」といわれるアイリス(Iris)が登場し、彼女は、天界と地界とを結ぶ美しい虹色の橋をかけ、地上に不穏な動きがある時は、天から地へ、地から天への連絡役を引き受けたといいます。

アイリスの花は、「虹の女神」の色彩を写しとった花として、ヨーロッパの人々に愛されてきたのです。 続きを読む →

糊置きに使用する型ベラの種類

型紙を使用した捺染なっせんで糊のりを置くために使用するヘラ(型ベラ)には、いくつか種類があります。

ヘラの種類としては駒ベラと出刃ベラ(横べら)、竹ベラやゴムベラなどあります。

駒ベラは、桜や檜ひのきの板で作られ、横長の四角形で主に関西方面で一般的に型置きに使用されてきました。

出刃ベラ(横べら)は、檜ひのきで作られ、出刃でば包丁の形をしており、関東で主に使われてきました。

ゴムベラは檜ひのきの板に厚さ3ミリ程度の合成ゴムをつけたもので、紗張しゃばり型の場合に主に使用されていました。

村山大島紬(むらやまおおしまつむぎ)とは?村山大島紬の技法について

東京都の村山地方(東村山あたり)で盛んに織られていた紬つむぎの織物で、本場の大島紬おおしまつむぎに対してこの名前が付けられました。

関東平野の狭山丘陵地帯は、古代から大陸の半島から帰化した人々によって、養蚕ようさんや染織が行われていたと伝えられています。 続きを読む →