投稿者「iroai.jp」のアーカイブ

帷子(かたびら)とは?裏地のない単衣の麻着物

帷子かたびらとは、裏地のない単衣ひとえ単物ひとえもの)の着物です。

ただし、江戸時代末期ごろから、絹や木綿でできた裏地のない着物を単に単衣ひとえといい、帷子かたびらは麻布でできた単衣ひとえの着物を特に表すようになっています。 続きを読む

インド更紗

インドの綿織物であるキャラコ(calico)。ヨーロッパを魅了したキャラコと産業革命との深い繋がり

インドにおけるキャラコ(calico)と呼ばれた平織りの綿織物が、17世紀終わり頃からヨーロッパに伝わり、人々を魅了しました。

キャラコは、カーテンやシーツ、そして肌着等にも適していました。

もともと、ヨーロッパには綿花の栽培と綿工業がなかったため、インドからやってきた綿織物が、人気を博すのは必然でした。

人々に愛されたキャラコですが、歴史をたどってみると、イギリスの産業革命とその背景にあった悲しい歴史がみえてきます。

更紗の断片 (インド)、18 世紀後半,,Chintz Fragments (India), late 18th century (CH 18481741)

更紗の断片 (インド)、18 世紀後半,Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum, Public domain, via Wikimedia Commons,Link

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染色・草木染めにおける黄檗(きはだ)。黄檗の歴史と薬用効果、染色方法の一例について

黄檗きはだ(学名 Phellodendron amurense RUPR.)は日本各地の山地に自生するみかん科の落葉高木です。

幹の外皮は厚く、外皮の内側の内皮が黄色いため、古くから黄色を染める染料に使用されてきました。

飛鳥時代の染織品の中で、緑色系のものの多くは、藍染した上から黄檗きはだで染め重ねたものとされています。

Phellodendron amurense Korkowiec amurski 2019-05-24 05

黄檗,キハダ,Phellodendron amurense RUPR.,Agnieszka Kwiecień, Nova, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons,Link

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脚絆(きゃはん)とは?

脚絆きゃはんは、「脚半きゃはん」とも表記し、脚部を覆う布を表します。

脚絆きゃはんのようなものは、古くは脛巾はばきと呼ばれ、奈良時代に制定された養老ようろう衣服令えぶくりょうあたりからその名前が見られます。

南北朝時代ごろから「脚半」と書いて「はばき」と読みようになり、室町時代には「脚絆」の文字もみられるようになります。 続きを読む

蚕(かいこ)の繭(まゆ),絹糸(シルク糸)の原料

絹(シルク)のセリシンとは?セリシン(sericin)を除去する方法について

かいこ家蚕かさん)のまゆから取ったままの糸を生糸きいと(raw silk)と言います。

生糸きいとを構成している一本の繊維は、2種のタンパク質からなります。

カイコの体内にある左右の絹糸腺からつくられた2本の「フィブロイン」タンパク質が、膠質こうしつの「セリシン(sericin)」と呼ばれるタンパク質に包まれた形になっています。 続きを読む

デザインにおける杵文(きねもん)

もち穀物こくもつうすくのに用いる道具を、「きね」といいます。

中央のくびれた部分を手で握って、まっすぐにくように作られた形の手杵てぎねが、古くからデザインとして模様化(文様化)されてきました。

もちをつく行為は、縁起の良い時やお祝い事の際によく行われたため、作業道具であるきねは、吉祥文きっしょうもんとして活用され、紋章にも用いられてきました。

型染めされた木綿の藍染布,松文(松模様)

デザインにおける吉祥文(きっしょうもん)

吉祥きっしょう」は、良いきざしや、めでたい印を意味する言葉です。

吉祥文きっしょうもんは、「吉祥」の意味が込められたデザインを総称します。

中国古代の『五行説』や『易経えききょう』の思想に基づくもの、宗教上の信仰によるもの、その他視覚的感情によるもの、歴史的伝説に基づくもの、言葉の発音と意味による語呂合わせ、隠語や迷言など、多種多様の吉祥文きっしょうもんがあります。

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『魏志倭人伝』に記載される倭国の染織品について

魏志倭人伝ぎしわじんでん』は、中国の三国時代についての歴史書です。

魏志倭人伝ぎしわじんでん』とは、中国の歴史書『三国志』に収められた『魏書ぎしょ』うちの「東夷伝とういでん」の項の「倭人わじん」の条にあたる部分のことを通称しています。

東夷伝とういでん」とは、中国の歴史書の中で、中国の東方に住んでいる諸民族について書かれた記述のことです。

3世紀初頭に「倭国わこくの女王」と称された卑弥呼ひみこが、中国の三国時代に華北かほくを支配した王朝であったへの贈りものとして、染織品も挙げられているため、弥生時代にはすでにある程度の染織技術があったと考えられます。 続きを読む