明礬(ミョウバン)媒染とは?


明礬みょうばん(ミョウバン)とは、R3R1(SO4)2・12H2Oの組成式で表される1価の金属(R1)と3価の金属(R3)の硫酸塩の複塩の総称です。

アルミニウムとカリの硫酸塩は、色がなく透明な「ばん」であるというので、「明礬みょうばん」という名前があります。

明礬(ミョウバン)媒染の効果

ばん」とは、硫酸りゅうさんを含んだ鉱物の一種を意味します。

明礬みょうばん(ミョウバン)と言われるものにも、さまざまな種類があります。

明礬みょうばん(ミョウバン)の媒染剤としての効果は、アルミニウム媒染(アルミ媒染)と同じで、明礬みょうばん(ミョウバン)による媒染は、一般的には、黄色や赤色などの明るい色を表現するために適しています。

緑礬(りょくばん)による媒染の効果

硫酸第一鉄は、緑色をしているため緑礬りょくばん(ローハ)と言います。

緑礬りょくばんは、鉄媒染に使用され、媒染剤としてすべての繊維に使用でき、色を濃くしたりくすんだ色合いとなる効果があります。

鉄媒染は、黒や黒緑、あるいは紫といったような暗い色の染色に使用されます。

緑礬りょくばんを使用することで、日光に対してや洗濯における堅牢度けんろうどを高める効果がありますが、羊毛(ウール)や獣毛じゅうもうや絹(シルク)などの動物性繊維に使用する、傷めたり劣化を早めたりするなど欠点を持っています。

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