平安時代後期に制作された絵巻物である国宝『信貴山縁起絵巻』(しぎさんえんぎえまき)は、奈良の朝護孫子寺に所蔵されています。
いわゆる「日本四大絵巻」の一つで、他には『源氏物語絵巻』(げんじものがたりえまき)と、『伴大納言絵詞』(ばんだいなごんえことば)、『鳥獣人物戯画』(ちょうじゅうじんぶつぎが)があります。
平安時代の庶民の衣服や染織文様がわかる『信貴山縁起絵巻』(しぎさんえんぎえまき)
『信貴山縁起絵巻』3巻からなる絵巻物で、平安時代中期に大和国(現在の奈良県)信貴山で毘沙門天を祀った高僧である命蓮にまつわる、摩訶不思議な説話が描かれています。
絵巻には、庶民の生活の様子が表現されおり、当時の庶民の衣生活の状況や染織文様(模様)を知るうえでは貴重な資料となっています。
麻を績む(麻の繊維を細く裂き、繊維と繊維をひとつひとつ手作業で繋いでいくこと)情景が描かれていることでも知られています。