脚絆は、「脚半」とも表記し、脚部を覆う布を表します。
脚絆のようなものは、古くは脛巾と呼ばれ、奈良時代に制定された養老の衣服令あたりからその名前が見られます。
南北朝時代ごろから「脚半」と書いて「はばき」と読みようになり、室町時代には「脚絆」の文字もみられるようになります。
脚絆(きゃはん)とは?
脚絆を着用する意味としては、以下のようなものが挙げられます。
- 仕事や長距離の移動などの活動時に脛(すね)を保護する
- 障害物にからまったりしないようズボンの裾を押さえる役割
- 長時間の歩行時には下肢を締めつけて鬱血を防ぐ
- 脚の疲労を軽減する
脚絆の種類
日本では江戸時代から広く脚絆が使用され、脚絆の種類としては、主に3種類がります。
- 大津脚絆(おおつきゃはん)・・・上下に結び紐を付したもの
- 江戸脚絆(えどきゃはん)・・・上部に紐を、背部にコハゼを付したもの
- 筒脚絆(つつきゃはん)・・・(円筒形に縫い、上部に紐を付したもの