細密に織られた絹布である縑(かとり) シェアする「縑かとり」は、細かく固く織られた絹布を表します。 細密に織られた絹布である縑(かとり) 「縑かとり」は、太い糸で織った粗末そまつな絹布を表した「絁あしぎぬ」の対義語となります。 『日本書紀』には、神功皇后じんぐうこうごうの時に、古代の朝鮮半島南東部にあった国家である新羅しらぎから貢がれたとあります。 『魏志倭人伝ぎしわじんでん』には、三世紀初めに「絳青縑こうせいけん」を日本から魏ぎの使者に贈ったことが記されています。 平安時代には、縑かとりは、装束に仕立てるための布に用いられていました。 シェアする