デザインにおける雁文(かりもん)・雁金文(かりがねもん)


がん(かり)は、カモ目カモ科ガン亜科の水鳥のうち、かもよりも少し大きく白鳥よりも小さい水鳥の総称です。

冬鳥として、秋の彼岸ごろに渡来し、春の彼岸に飛び去っていく代表的な渡り鳥として知られています。

日本人は昔からがんの行き来に、趣や季節の移り変わりを感じ、多くの詩歌の題材としても詠まれてきました。

デザインにおける雁文(かりもん)・雁金文(かりがねもん)

デザインにもがん(かり)の姿が活用され、「雁文かりもん」、または「雁金文」かりがねもんとして使用されてきました。

模様(文様)の形は、への字の逆の形をしており、それらが斜めに連なって飛んでいる様子をデザイン化した連続模様は、「雁行文かりゆきもん」と呼ばれます。

デザインの組み合わせによって、雁金、糸巻雁金、頭合せ雁金、金輪雁金、三飛び雁金、尻合せ雁金などと名前がつけられていました。


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