アリザリン (alizarin) は西洋茜(学名:Rubia tinctorum)の根から採取される赤色の染料で、西洋茜の色素に含まれる化合物のひとつです。
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アリザリン染料とは?
アリザリンは、1869年にドイツのグレーベとリーベルマンによって、化学的に合成されました。
その後、使いやすく水溶性にしたり、さまざまな色合いを持つ酸性の媒染染料や酸性染料が作り出され、多くはその名称の中にアリザリンという名前が付けられました。
アリザリンは媒染染料に属し、繊維を金属塩で媒染してから染色します。
一般的に澄んだ色合いで、日光堅牢度が優れています。
アニザリン染料の色合い
媒染剤の金属の種類によって、下記のように色合いが異なってきます。
カルシウム
橙色・・・赤と黄色の中間色で鮮やかな黄赤色
アルミニウム
緋色・・・濃く明るい赤色
錫
暗赤色・・・黒みを帯びた赤色
クロム
臙脂色・・・濃い紅色
鉄
暗紫色・・・黒みがかった紫色