銅媒染は、天然染料で染色するために銅化合物で媒染することを表します。
銅媒染(どうばいせん)とは?
一般的に銅化合物を媒染に用いると、染色した色合いは暗調(暗い感じ)を帯びます。
色合いが暗い感じになるため、媒染剤としては比較的あまり用いられる方ではありません。
銅媒染(どうばいせん)のメリット・デメリット
銅媒染で染色するメリットとしては、濃い色(濃色)を染めることができ、耐光性に優れている点があります。
銅媒染で染色するデメリットとしては、汗による変退色や汚染が目立ち、水による汚染などが挙げられます。
布に染着した染料が退色を引き起こす原因としては、酸化型漂白剤や光や太陽光などの紫外線、大気中の二酸化窒素(NO2)などが挙げられます。
汗に含まれるアミノ酸のヒスチジン(histidine) も、退色に大きな影響を与えます。
銅やクロムの金属はその染料母体とキレート結合をしていますが、キレート結合から金属を引き抜かれると退色していきます。
汗に含まれるアミノ酸のヒスチジン(histidine)ヒスチジンは、キレート結合から金属を引き抜く作用を持っているのです。
布に染着した染料が退色を引き起こす原因としては、酸化型漂白剤や光や太陽光などの紫外線、大気中の二酸化窒素(NO2)などが挙げられます。