風呂敷を両面糊置きする型染めするの方法

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暖簾や旗、幕、風呂敷などに家紋や文様を染め抜く染色方法を、一般的には「印染」と呼びます。

これらの印染は、布の表面だけでなく裏面も人の目に触れるため、生地の表と裏の両方が同じように染め上げられ、防染された文様も両面ともくっきりと表現されなければなりません。

着物の染色では、主に表面が重視される一方、印染の場合は、表と裏の区別がつかないほど美しく仕上げることが求められるのです。

生地の表面に糊を置き、乾燥後に裏面に糊を置く

最も一般的には行われている方法で、まず絹や綿などの素材の生地を板に地張りします。

地張りに使う糊はあまり強い粘着力ではなく、比較的簡単に板から生地がはがれるように、例えば「ふのり」などを用います。

型紙は紗張しゃばりりしたもので、生地の表面に置く型と裏面に置く型の2種類を用意します。

また、防染糊は型友禅に使用するサク糊に少しネバ糊を加えた糊を使います。

これに加えて糊の硬化を防ぐためにグリセリン、防染効果を高めるために亜鉛末などが添加されることがあります。

手順としては、以下のようになります。

  1. 地張りした生地の表面に型紙と駒ベラを使って防染糊を置く
  2. 置かれた防染糊にひき粉をふりかけ、糊の打ち合いを防止する
  3. 地張りした状態のまま自然乾燥させる
  4. 乾燥したら、生地を地張りした板から剥がす
  5. ガラス板をはめたテーブルに裏から光を当て、その上に剥がした生地を裏面を上にして置く
  6. 裏面用の型紙を先に置いた表面の糊とぴったり合うように置き、表面と同じ要領で糊を置く。 裏面を防染する糊は表面に置いた糊と同じでもいいですが、少し水を加えて柔らかくするのがポイントです。
  7. 裏面も糊が置けたら、ひき粉をふりかけ、伸子しんしをかけて自然乾燥させる

柄が大きくなったりすると、表面に置いた防染糊の収縮度合いが大きくなり、裏面の型とのズレが起こって、裏面の糊置きがやりにくくなります。

こうしたことを防ぐため、糊の乾燥は糊が堅くならない程度に抑えます。

また、地張りした板から生地を剥がすときも、生地に歪みが生じないように剥がすのがコツです。

そのためにも、強い粘着力のある地張り糊を用いるのは適切ではありません。

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