「ファッションの信用」という新しい切り口での購買を目指す、イコーランドの「信用タグ」という試み。 


誰が、どこで、どんな思いをもって、商品やサービスをつくっているのか。情報をできるだけオープンにすることは、買い手に対して安心感をもたらします。

例えば、スーパーで食品の買い出しをしているとき、店員さんが書いたであろう手書きのPOPとともに、生産者の顔写真がすぐとなりに張ってあると、その商品に対して安心感を覚えます。

なにかものやサービスを買うときに、提供者の情報がわかるということはすごく重要なことなのです。

同じ値段であるならば、誰がつくったのかわからない「匿名性が高い」商品を買うよりも、作り手の顔が見えるような「透明性が高い」商品をたいていの人は選ぶでしょう。

信用できるということは、そのサービスや商品の強みになるのです。

ファッションに信用を

私たちは、普段着ている洋服についてどれくらいのことを知っているのでしょうか。

どのブランドなのかは分かると思いますが、その洋服の原料がどこで生産されて、誰がデザインをして、誰が縫製をしているか等、細かいことはほとんどわかりません。

そのわからないを、わかるようにする取り組みをしているブランドがあるのです。

トラストファッション(ファッションの信用)をテーマにしたブランドの「イコーランド」は、作り手の署名が記載されているタグ(信用タグ)を洋服につけています。

以下、繊研新聞の記事「ワンオー 「ファッションの信用」打ち出す新ブランド」からの引用です。

ブランドを象徴するものが、〝信用タグ〟と呼ぶ長くて大きなタグ。物作りに携わった一人ひとりの自筆署名を印刷したタグをつけて販売する。第1弾のTシャツには、綿花生産者、紡績、生地、縫製、染色、仕上げ、デザイン、パターンと、製品にかかわった人の自筆署名を記した。

この信用タグは、ありそうでなかったものだと思います。洋服づくりは、原料作りから縫製まで分業制で行われていることがほとんどなので、それぞれの作り手をさかのぼることはなかなか大変です。

その難しさをクリアし、洋服が作られた背景をみせるというのは、すごくおもしろいです。

少量生産であれば、「本当の作り手」がわかる

イコーランドの場合、ある程度の量を生産すると思うので、署名に関しては、「ほんとうにつくった人」ではなく、「工場や会社の責任者のような立場の人」の署名なのではないかなあと個人的に考えています。

なぜかと言うと、実際に縫製した人、染色した人などを正確にタグづけることは、そのコストを考えると現実的ではないと思うからです。(個人を正確にタグづけていたらほんとうにすごい…!)

正確にタグづけることができるとしたら、ほんの少量ロットの洋服を作る場合でしょう。個人や小さな会社は、小ロットで洋服の生産をしているので、「ほんとうに正確な信用タグ」をつけることには向いていますね。

洋服をだれが作ったかなど、どうでもいいと思う人もたくさんいると思いますが、洋服が生まれた背景に興味を持つ人も必ずいます。

これから洋服が作られた背景を伝えるブランドが増えていき、「ファッションの信用」という新しい切り口での購買が増えていくのではないでしょうか。


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